ネットが大好きで、10年くらい前、各種掲示板からスタートして、オフ会やブログ、SNS、ツイッターと割と使いこけている。生活になくてはならないとさえおもう。少々やり過ぎの感さえある。
こんなワシだが、FACEBOOKだけはちょっと、という感じである。知らない人も多いと思うが、これは実名、実個人データ入りのSNSみたいなものである。出身校や勤務先。その他、宗教などを開示してコミュニティを作る(まちがってたら謝る)もので、こんなもの、ワシにはとても無理である。
自分の考えとして、ネットのコミュニティというのは、その匿名性にあるんだと思っている。匿名といっても嘘をつくことはしないから、知らない人に自分を匿名で開示することになる。これがネットの楽しみであり、けっこう自分のためになると思っている。
自分というのは、意外とわからないものである。人事コンサルみたいでうさんくさいが、自分のことを他人に伝えるのは難しい。いま自分が何を考えていて、何をしたいか。自分はそもそも何なのか。ことばにするとすっきりする。すっきりするというのは、自分の問題意識が明確になるということである。ネットの匿名性は、その、とてもよい機会を提供してくれる。
翻って、FACEBOOKのように自分のプライベートをさらけ出して、その土俵で知らない人と交流するのは、少なくとも自分には無理である。そもそも先入観を持った他人とお友達になる勇気がない。根性がないとFACEBOOKはできないと思う。
「あんたのこと、あんたと同じ会社にいる友人から聞いたけど、評判よくないよ」とか、「あなた、昔、高校時代はひどいことしていたらしいね」とか言われたらと思うと、言いたいことも言えないし、そもそも、それでは何の娯楽にもならないではないか。