今月で、上京してから、はや10年である。10年前まで東京にいなかった。だから、FC東京も知らなかったし、丸の内も、地下鉄も知らんかった。新宿はかなり覚えた。当たり前である。5年前から西新宿の会社に勤めだしたから。関西弁は抜けない。これはしかたがない。
上京してきた当時、東京に、あまりお友達はいなかった。ひとりいたが、すぐシンガポールに行ってしまった。大部分のお友達は、東京に出てきてからできた。5年前まで勤めていた会社のお友達もいるが、大部分はネットでお知り合いになった方々である。そういう時代のネット文化の進化と、上京後の時間が、たまたまシンクロしてしまった。
最初は、勉強会のオフ会などで人間関係が濃くなって、その後はサッカースタジアムでお知り合いになった方々と濃いお付き合いをさせていただいている。相対的に会社の人間関係が縮小した。会社の上司や部下の方と食事に行くことはめったにないし、彼らと遊びに行ったことは一度もない。別に変なことはなく、ほかの方々もそういうことになっている。若干外資系なので仕方がない。
昔の勉強会関係も、会社関係も金融関係というつながりなので、わりと人間層はホモゲナイズドである。同じような人が多い。話もしやすいし、出だしだけ話せば、大体通じる世界である。一方、スタジアム関係のおつき合いは、全く違う。年齢層も違うし、棲む世界も違う異質な人がほとんど。どっちがいいかといえば、どちらもよい。ただ、後者のほうが勉強になるし、本質的な刺激を受ける場合が多い。そしておもしろい。