美味徒然 トロワサージュで…

飯田橋に移転したトロワサージュのソムリエが綴る
フレンス料理、ワイン、洋食にまつわるetc

フランスのバター不足

2017-10-31 | グルメ

飯田橋のトロワサージュです。

 

フランスに行く目的の一つが、バターをたっぷりと買う事なのですが…。

フランスのバター不足が大変な事になっているそうです。(私たちの爆買いのせいではないですよ!)

6月頃に「バターの卸売り価格が年初から90%超跳ね上がり、このままでは店頭からクロワッサンが消えることになるかも!」と言うニュースを見ていたのですが、事態は本当に深刻そうです。

私たちがフランスに行っていた10月前半はまだ店頭にたっぷりとバターが並んでいましたが、今は何年か前の日本のようにガラガラのショーケースに品切れの紙が貼ってある状態のようです。まさか酪農王国のフランスでこんな事が起ころうとは…驚きです。

2015年に需要と供給のバランスが崩れ、バターの売値の下落を招きました。酪農家は翌年から牛乳の生産量を抑えるようにしますが、干ばつがおこり更に減少。それに加えて、世界的にバターの需要が激増し、輸出量が増加したことで、フランスがバター不足に陥っています。バターの生産者は年間契約で価格が決められているスーパーよりも高く買ってくれる販売先を優先、今回のようなスーパーの店頭からバターが消える事態になったようです。 

日本のバター不足とは少し趣が違いそうですが、バタースキーの私には辛いニュースでした。

 


ホームページを新しくします!

2017-10-31 | お知らせ

飯田橋のトロワサージュです。

「スマートフォンを使う人が多くなったので、見やすいホームページに変えて欲しい」というシェフの要望がありまして、ちょこちょこ作っておりました。まあ何とかほぼ完成に近づいたので切り替えようかと思います。

切り替えも上手くいくかわからないので、少しの間ホームページが見られないかもしれません。

ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願い致します。

 


ディジョンのマスタード あれこれ

2017-10-31 | グルメ

飯田橋のトロワサージュです。

 

フランスの仕入旅での戦利品、マスタードです。

ブルゴーニュ地方のディジョンという町で13世紀頃から作られ始めたと言われています。

 

辛子の種子を潰して、酸味の強い葡萄果汁や白ワインに漬け込んでディジョンマスタードを作るので、近くにワインの産地があるのは好都合だったのでしょう。辛子は主に皮部分に辛みの酵素があるので、その部分が含まれていない為にまろやかで風味の良い上品な辛さになります。

 

最近では、マール、果実のリキュールや、ハーブ、バルサミコ酢、木の実など様々なマスタードが作られていて、辛味だけでなくそれぞれの風味を楽しめます。

 

ディジョンマスタードと言えば、マイユが有名です。

これはマイユのブティックでしか買えないフレッシュマスタード。

サーバーから壷に入れてくれるのですが、蓋がコルクなのが辛いところです。厳重に梱包しないとトランクの中で悲惨なことが…。でも、チャレンジしたくなる美味しさ。今年はマール・ド・シャンパーニュで作ったものを買って参りました。香りと味わいは格別です。

 

舌の写真は、私の好きなエドモントファロー社。1840年に創業で未だにブルゴーニュで作り続けています。
その美味しさの秘密はマスタードシードを挽く石臼にあるようです。
多くのメーカーは生産性をあげる為に鋼鉄の臼を使用していますが、石臼は熱を帯びないのでマスタードシードの持つ風味を損ないません。
また、地元の良質の地下水を利用して丁寧につくられているのも特徴です。
 

さつま福永和牛のいちぼステーキに、5種類添えて お召し上がり頂きます。

赤身の美味しい牛肉なので、それぞれの風味が美味しいとご好評いただいております。

 

 

エストラゴン*少し癖のあるハーブの風味が魅力です。 

ポワブル・ヴェール*熟していない青胡椒。ピリッと刺激的です。

パンデピス*ディジョン名物パンデピスに使われるスパイスが入っています。

バルサミコ*バルサミコ風味。

 

今、空いているのはこの5つですが、他の種類もいろいろと買ってきているので

随時ご紹介して参りますね。

 

詳しくはホームページを…。http://troissages.muse.bindsite.jp/