美味徒然 トロワサージュで…

飯田橋に移転したトロワサージュのソムリエが綴る
フレンス料理、ワイン、洋食にまつわるetc

牡蠣のポタージュスープ…心も体も温まります。

2015-01-29 | グルメ

飯田橋のトロワサージュです。

寒いですね。明日の朝は雪かもしれないそうですね。そうかと思えばそろそろ花粉もチラホラとの事…。このところの気温の変化についていくのがやっとです。

ただ、寒くないと美味しく感じない料理もございまして…。こちらの牡蠣のポタージュもその一つ。何処にでもありそうで無い!シェフのオリジナル。冬には必ず召し上がって下さるファンの多いメニューです。

牡蠣の旨味が香味野菜とクリームと三位一体となっております。しみじみと沁みわたっていく滋味。

雪に負けずに頑張りましょう!!でも、怪我には気を付けて下さいね。


今年の一押しワインです!

2015-01-26 | ワイン

飯田橋のトロワサージュです。 皆さま、年末年始と美味しいワインを召し上がりましたか?

私のお年始ワインは、このシャトー・クレージュベルナール・デ・ラグランジュのヴォルネイです。ボルドー、ブルゴーニュと贅沢な二本開け、5日かけてどう変化していくか様子を見ながらだったのですが。どちらも甲乙つけがたい良いワインです。

シャトー・クレージュ 2008年…こういうワインを探しておりました。良いワインを見つけるとテンションが上がります。

ボルドーでは珍しく小さな家族経営の造り手。自然を尊重する栽培によってテロワールを大切にワイン造りを行っています。テクニックワインが幅を利かせるボルドーの中では、貴重な生産者の一人です。そんなわけでヴィンテージ毎にキャラクターが変わることもあるのですが…2008年は本当に私の好み!!メルロー主体の柔らかくも凝縮した果実味と心地好く溶け込んだ樽の甘い香り、木目細かいタンニンのフルボディ。ひそかに身を潜めているミネラルと酸が 艶やかな表情を魅せています。開けたてから美味しく、時間が経つごとに魅力的な味わいに変わります。

ワインはヴィンテージによって味わいが変わったり、良い年のワインでも飲み頃があるし、何より飲んだら無くなっちゃいますからね。気に入ったワインは沢山の方に飲んで戴きたいし、在庫が減ってくると売りたくないような…という葛藤です。……売っちゃうんですけどね。

シャトークレージュはガッツリ押さえてありますので、ご安心ください!グラスワインでもお出しいたします。

今年も上質のワイン(手頃な)を求めて、試飲会を彷徨います!!


せいこ蟹 ラストスパートです。

2015-01-23 | グルメ

飯田橋のトロワサージュです。

せいこ蟹とポロ葱のエチュヴェ

昨年、今年と沢山の方に召し上がって戴きましたせいこ蟹。そろそろ、さようならの季節、予約の方の分で終了です。

この料理は、召し上がった後のお客様に有り難うと言われます。…というのもせいこ蟹は、雄に比べて小振りな雌のズワイ蟹でして剥くのが大変なのです。それでも使うのは何故かというと、美味しいからの一言に尽きます。

繊細な蟹身とコックリ濃厚な蟹味噌、プチプチと食感の楽しい外子とねっとりした旨味のある内子。 トロワサージュでは活けで買って漁師さん仕込みの茹で方で釜揚げしてから、食べやすいように殻を剥いてお出ししております。手間はかかりますが、価値のある料理とはこういう事だと思います。

それからこちら…せいこ飯。トロワサージュで唯一の和の料理です。ブルゴーニュの赤に合います!

11月の初めには、またお目見えするかと思います。まだの方は、是非ご笑味下さいませ。