今日は、暑い中、合宿についての打ち合わせをしました。金曜日から合宿です。楽しみです。
スケールをちゃんとやってこなかった人を見て、あーなるほどだから必要なのねーと、その必要性を実感することが多いです。
スケールで勉強できることはいくつかあります。
1. 調性の仕組みを覚えられる。
Cdurから始まって、三度下のamollが平行調、その二度下のGdurになるとシャープが一個ついて…というように調性の循環を自然と覚えます。
一度体と頭に入ればなかなか抜けないし、必要不可欠な知識になります。
2. 運指
それぞれの調の音階を弾くベストの指使いが体に入ります。
曲の中はスケールがたくさん出てきます。スケールの指使いが入ってれば、譜読みが、速くなります。
3. 親指の使い方、体の重心の動かし方など技術の基礎を学べる。
ここからは、サックスの先生からのお話しです。
スケールは一番、粒が揃っているかそうでないかわかりやすく出ます。技術の基本ですね。
粒が揃わない原因は、指を返さなければならないところにあります。この指を返す作業の時に、肘をひねったり手首が上下してたりする人の多いこと。これは親指がきちんと機能してないせいが大きいです。
このテクニックはほんとに基礎の基礎でとても大事。
体の重心の動かし方も曲の中で当たり前に使うものの一つ。
スケールは低音域から高音域まで両手で移動していきます。体の重心を全く動かさずに弾くとものすごく弾きにくくなる音域があるはずなのに、動かすというアイディアがない人はすごーく居心地悪そうにそのまま弾く。粒が揃うわけない( ̄▽ ̄)
この体の重心を動かす作業も、慣れてないとこんなにぎこちないんだぁ、と教えてて改めて思ったことの一つ。弾きやすいように弾く事が大切です。
曲の中では、重心をしなやかに動かしたほうがいいところと逆にどっしりと動かない方が安定する時とあります。そういう判断を下せるようにするためにもスケールの時に自然な体の使い方を学んでおくと役に立ちます。
他にも両手を揃えて弾くことや、指の独立(小指や親指が突っ張ったまま弾いてたりすると後々問題が多く出てくる)、色々ある。
必要性を実感して、きちんと取り組んでくれる人が増えることを祈ります。お悩みの方は是非レッスンに来てくださいな。