みなさん こんにちは
長かった、短かったゴールデンウイークも昨日で終了。こちとらはその人出を避けて今週、京都、神戸、地元大阪コリアンタウンとお出かけ週間です。ゴールデンウイーク初日の4月29日に、「昭和の日反対!集会・デモ」の集会のみ参加しました。
映画「侵略」の上映の後、元教員で日本の中国侵略や七三一部隊に関する著書のある森正孝さんが「昭和天皇の侵略戦争責任を問え」と題し講演しました。映画では元日本軍憲兵が顔に雑巾を被せたうえでホースで水をかける水責めで中国人を拷問した証言。2000人以上の中国人が日本軍によって虐殺された平頂山事件(満州)で生き残った当時少年だった中国人男性の証言。強制労働の炭鉱で毎日数十人と倒れていった過酷な労働の証言。など日本の中国侵略の残忍さを物語っていました。
森さんは講演で、「『慰安婦問題や南京問題』での日本への批判は日本に対する『歴史』を武器にした戦争を挑んできている『歴史戦』」とあおる勢力が勢いを増している。1995年の村山首相談話「植民地支配と侵略でアジアの諸国民に多大の損害と苦痛を与えた。痛切に反省し心からお詫びする」に立ち返るべきだ。
64年間続いた昭和に対する評価は簡単ではありません。しかし、日本が敗戦するまでの最初の20年間は、まさしく森さんが仰ったような歴史を歩んできました。そのことを現代のわれわれは心にとどめておく必要があると思います。日本が近隣諸国と友好親善を続ける最低の条件です。この集会はその歴史事実を同時代に生きる方々により深く知ってもらい次代への継承することが大きな目的でした。私はとても勉強になりました。
しかし一番大きな目的「次代への継承」はこの集会で、どれほど達成されたのでしょうか。私が関わる南京大虐殺に関する集会でも、興味を持っている方、つまりは日本の侵略の歴史を反省し、次の世代に引き継いでいこうと思っている方は参加しますが、そうでなく興味をお持ちでない方が参加されることはほとんどありません。その方々にどう興味を持っていただいて集会に参加してもらい、さらには次代に引き継いでいったもらえるのか。
あの戦争からもう80年近く立ちました。若者に、80年前のあの戦争を想起させ記憶させさらに次の時代に引き継いでいってもらうのは容易ではないでしょう。1960年生まれの私が20歳の若者だったのは1980年です。そこから80年前というと日清戦争(1894年~1895年)、日露戦争( 1904年 ~1905年)の時代です。子どもだった父母が空襲などで戦争を体験し、叔父の幾人かは出征し、父母や叔父らから戦争体験を聞いたあの戦争のことは思い浮かべられても日清、日露戦争のことは、歴史的な出来事としか考えられません。今の若者に80年前のあの戦争を感じろと言っても無理でしょう。
あの戦争の体験者がどんどん亡くなるのに乗じて、あったことを無かったことのようにして、正しい歴史を引き継ごうとする人たちを「歴史戦」を挑んでいると称して歴史を改ざんしようとする勢力が力を増す中、どのようにして歴史の事実を正しく次代に引き継いでいけるのか、本当に悩ましい。
この昭和の日に、より強く思いました。
村山談話全文はこちらをご覧ください。
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