これが私の生きる道

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一青 窈 Tour 2011“瞬き”

2011年12月16日 23時24分28秒 | 音楽
こういっては何ですが、今回のツアーはあまり期待していませんでした。
会場もそんなに大きくないホールで
ステージ上が広くないので
大規模なセットも組みにくいし
演出も質素になりがちだからです。

かつしかシンフォニーヒルズははじめて来ましたが
この手の区の施設としてはいい部類に入るのではないでしょうか、
席もまぁまぁ広くて、音響もよく感じました。
そんな感じで席に腰かけていると
隣の席に30代前後の若夫婦が入ってきて
しかも2~3歳の子連れでした。

チケットには3歳以下は無料って謳っていて
それも悪いと思うんだけど
どう見てもこのコンサートを理解できない
しかも泣き叫んだりするリスクのある子供を連れてくるか全く理解できません。
ずっとスタンディングするようなライブだったらまだマシですが
一青さんみたいにじっくりと聞くタイプでは
多少のぐずりも集中を乱されます。
開演前に危惧していたほどは泣いたりしませんでしたが
変なところで手拍子したり
イライラする箇所が何回かありました。
こういうときは、託児所なりおばあちゃんなりに預けるのを
義務づけてもらいたいです。

最終日のせいかカメラが入っていました。
最近のツアーでも最終日にカメラが入っていて
でも映像化されることはなく、もう出ないのかなぁって思っていましたが
デビュー10周年に合わせて
過去のコンサートも続々リリースするかもしれませんね。

先ほど、セットや演出は期待できないと書きましたが
ツアータイトルの「瞬き」にちなんで
目のオブジェが組まれていて
その瞳の部分がスクリーンになっている
中々考えたセットでした。
それにオープニングの映像が
ヌーベルバーグ(後に「りんご追分」にときに言っていた)風の
映像がかなりカッコ良くて
ここにきて期待が膨れ上がりました。

1曲目は「てんとう虫」で、意外に演奏されることは少ない曲で
聴きたかったこともありましたが
初っ端で歌うのはもったいないかなぁっと感じました。
「影踏み」「栞」と好きな曲が続いて
それは良かったのですが肝心の映像は
そんなにパッとしたものではありませんでした。
「ドミノ」(結構歌われるので他の曲の方が聴きたかった)
「凧揚げ」 「受け入れて」とセットリストが良かったのですが
演出があまりなく最初の期待はしぼみかけました。

次が美空ひばりのカバーを歌うとMCにあり
ただでさえカバー曲はそんなに好きじゃないので
どうかと思っていたら、これがいい意味で裏切ってくれました。
子供の頃にみた映画の影響で
ヌーベルバーグ風の「りんご追分」で
これがものすごくイケていました。
元々フランス映画とかはおしゃれすぎて好きではありませんが
コンサートの演出で使うには相性がよくて映像がとても良く
一青さんも衣装を着替え、
黒い帽子でミステリアスな雰囲気を醸し出して
こういう一種芝居的な演出をやらせたら天下一品です。

ずっとこの世界に浸っていたかったのですが
曲が終わるとMCに入ってしまい
そこで流れがぷつっと切れてしまいました。
あそこは次の「愛燦々」を先に歌って
「りんご追分」そして流れで「Final Call」っていったら
相当カッコ良かったのになぁと残念でした。

後半は最近恒例のお笑い曲「いたこ」の流れで
「冬めく」ではこちらも恒例の会場の練り歩きがあって
次の「アンモナイト」が普段よりアッパーな仕上がりで
照明もよくて
今までで一番好きなアレンジでした。
ここらへんで会場が温まったのですが
次が「もらい泣き」で、この曲ってテンポがそんなに速くないから
この順番で歌うのは違うと思うんで
「メイク」か「ウラハラ」で続けてもらいたかったです。

「りんご追分」以来、映像を使った演出がなかったのですが
「らぶれたぁ」でようやく再開し
この映像が一青さんが「らぶれたぁ」の歌詞をノートに書くところを
映しているのですが
この演出が効いていて、数倍よく聴こえました。
本編最後の「うんと幸せ」も映像があり
こちらも歌詞が流れるのですが「ばらばらに落ちていっても」
の「ばらばら」の部分が実際にばらばら落ちていったり
一青さんの目やヌーベルバーグ調の映像が使われていて
全編、この世界観で通してくれたら
もっと素晴らしいものになったものと個人的には思います。

周る会場からして、近所のホールでコンサートやるみたいで
「ハナミズキ」の人が来るから行ってみようという人を
ターゲットにしていることもあるから
それに対しては合っている内容でしょうけど
「Key」や「花蓮街」のような一青さんでないとできないような
コンサートを見ているものとしては
正直食い足りない部分はあります。
これが1回きりの単発ライブならきっと満足できると思うのですが。

5月からは追加公演が決まったそうで
う~ん、秋になってもいいから新たなツアーを組んでもらいたかったなぁ。
曲や演出もそんなに変えてくるとも思えないしどうなんだろうなぁ。

ポルノグラフィ

2011年12月16日 10時49分11秒 | 演劇
アーティストの「ポルノグラフティ」ではありません、
先日観に行ったお芝居の題名です。
恵比寿エコー劇場というこれまた行くのが初めての劇場で
一瞬、道に迷いそうになりました。
印象としては、椅子が古くて
しかも隣の人との距離が近いので
ちょっと大柄の人が座ったら腕が当たること必至です。

観に行ったのは毛皮族の町田マリーさんが出演するということ以外
何もなくて、
チラシをみたときから
あんまり自分とは合わなそうなお話かなぁって想像していたら
まさしくそうでした。

元々、「サイモン・スティーヴンス」という人の戯曲で
イギリスが舞台となっています。
2005年7月にロンドンで起こった地下鉄・バス連続爆破テロ事件の
数日前の群像劇で
とはいってもそのテロ事件を直接描いた話でもないので
なんでわざわざテロ事件のことを
前面に出しているのかが分かりませんでした。

8人の登場人物がいて、1人は実行犯で分かるのですが
残りの7人が、このお話の後々のテロの被害者かと
最初は思いましたが、特にそれを匂わす表現もなく
ただ単に事件が起きたイギリスにいただけの人だったようです。
実行犯を除く7人の内訳は
近親相姦にふける姉弟、報告書の作成に追われるキャリアウーマン、
女性教師にしつこくつきまとう男子生徒、
教え子を部屋に連れ込んだ大学教授、孤独を愛する老婦人
とこれだけ聞くとショッキングな内容を想起させますが
それほどでもありませんでした。

それぞれ登場人物は悩みや苦悩を抱えているわけですが
なんでそうなったか意図的にか
あまり開示されなくて
感情移入しづらい状態にありました。
実際に見たことはないのであれですが
ヨーロッパの舞台ってこんな感じなのかなぁとは思いました。
エンターテイメント性は排除して
シリアスな方向性に持っていって
詳しくは語らずに、お客さんに考えさせるみたいな。

映画でもハリウッド作品に比べて
ヨーロッパのものってこんな雰囲気あるし
正直、苦手です。
シリアスならシリアスで構わないんですが
内容は分かりやすくて、でも奥が深いって
してくれないと、お金を払って観に行っているわけですからね、一応は。

そんなわけで町田マリーさんだけ観てればいいモードに
途中から切りかえて
出演者の人が劇中は掃けないで
ずっと舞台上にいてくれたので
それは良かったところです。
でもシリアスよりコメディな役柄の方が好きだな、
2月の「墓場、女子高生」の方はそういう舞台になりそうなので
期待しています。

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