ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

両刀使い

2007年07月07日 | 音楽
に少ーしなったかもしれません


右利きのヤザワが左手を使う頻度が増えたということなんですが。

2週間前からコンピュータのマウスの位置を左側にしました。使用のマウスはケンジントンのボールが真ん中についてる4つボタンのタイプ。スクロールもくるくると回すヤツ。(Kensington: Expert Mouse: 4-button Optical Trackball with Scroll Ring)

スタジオ・エンジニアのみなさんにはおなじみのこのマウスは、プロトゥール(波形編集ソフト)を使ったり、音楽ソフトを使う時には必須のもの。ともかく音楽を聴いて、データを追うというスピードにはフツーのマウスでは大変すぎなのでね。

1度使うとあまりの便利さにもう普通のマウスは使えません。1万円くらいでしょうか。ま、それはともかく。

このマウスを右手側に置いて、マウス操作は右手、左手は資料を見たりとしてたわけだけど。

1ヶ月前くらいから左肩がものすごくこって痛くなって、そのうちに左のお尻、左腿の付け根まで痛くなってきたの。

座骨神経痛です。明らかに。

右手はマウスを動かすために常に脱力した状態であったわけだ。そのしわ寄せが身体の左側にきたという。

今までだったら整体に行って身体のバランスを治したりしたところ、ふと思い立って「しばらくマウスを左手で動かしてみよう」と。

始めはポインタが全然思った所に行かなくて、ものすごく時間がかかっていたんだけど、4日くらい経ったら右手ほどのスピードではないけれど慣れました。

そしてコンピュータに向かう時にはこれまでと逆、左手でマウス操作、右手で資料やらを見る、ということにして2週間目。

今日、ピアノを練習している時に、突然なんとも言えない違和感を感じたの。

「この曲は右利き用に書かれた曲だ!」という感覚。ちなみに曲はリゲティのエチュードです。

左手の親指、ひとさし指、中指が右手のような感覚というんだろうか。そして右手の中指、薬指、小指の感覚が左手の感覚を持っているというか。。。

利き手というのは親指、人差し指、中指を常に使わない?以外と薬指、小指というのは脱力した状態なのかもしれないと思ったわけなんだけど。

それと反対で、利き手でない側の手というのは、中指、薬指、小指というのを中心に感覚がない?それともこれはピアニスト独特の感覚なんだろうか??

「まずいなー・・右手は高音なので、メロディとか大事なモチーフが多いから、これは良くないかもしれない・・」と思ったり。でも左手はいつになく軽やかで、内声部とかの弾き分けがものすごくクリアなの。うーん。一長一短とはこのことか?

そしてさらに

今日、外出時にエスカレーターに乗るとき、どっちの足を出したらいいのか分からなくなって、ものすごく怖かった、という経験をしました。

左足から踏み出したんだけど、なんだか怖くて手すりに掴まったという。

まるで初めてエスカレーターに乗るような気分でした・・

どっちの足で踏み切って乗っていたのかも意識していなかったのに。右足で乗ってたんだろうか???

利き腕を怪我したりして、反対側の手でしばらく暮らしていた人はこんな経験をするんでしょか

ちなみに左尻の座骨神経痛は完治しました。左肩の鈍痛のような肩こりも取れてるし。

それからもう1つ

電話の受話器も左手で取るようにしたんです。そしたら、イライラしていたコードの「ねじり」もいつの間にか解消されてるの!

「あ~も~っ!なんでこうコードってねじれるのっ!!」と、たまに受話器をぶらーんとさせて直してたのが・・・

利き手はスナップが利くので、無意識のうちにねじってるんでしょか??

右肩がこりだすまでこのまま続けて、こったら右手を使うようにする、という習慣にしてみようかな。

ともかく!フーガとかポリフォニー形式のピアノ曲では「まだこんなにスキルが上がるものなのか!」というカンドーがありました!

「内面の円熟、解釈を反映させた演奏」を追求するのは当然として、日々「身体作り」から取り組むことで得られる可能性というのを忘れてはいけないと久々に思ったわけだ。エクササイズとかの基礎体力、筋力作りとは別に。常に「身体」の調子に意識を集中させることも習慣づけないと。

やはりピアノは相当にフィジカルなものですね。

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