赤いコスモス

2006-04-19 23:55:50 | 


赤いコスモス(ストロベリーチョコレート)
キク科
コスモス属

例によって、花屋の店先で見つけてお持ち帰りした
赤というか、チョコレート色のコスモス
日差しの中でみると花びらが透けて赤く輝いて綺麗
チョコレートのにおいがするのは気のせいか?
「まだ、春だというのにコスモとは、気が早い

ネットで調べたら新品種だとか ^^
ストロベリーチョコレート

新しい物好きのたけぞうだから、珍しくて私の感性に合った花を見ると
無性に欲しくなる
カメラで花の写真を撮る以前には、考えられないことだ
もっとも、花を買って、庭に植えて楽しむ事はしていた
ネットでのもう一つの発見は
『9月14日には赤いコスモスを贈ろう』だって
久々の、トラックバックを「週間OCNスペシャル・さて、今日何の日」の
昨年の記事? 「9月14日はコスモスの日」に打つ

まだ、独り身であった頃、仕事仲間とよく飲んだものだ
私より、一回り若い同僚達と、仕事帰りに3人連れで
馴染みの小さな小料理屋で、飲み、仕事の不満や愚痴を聞くのは、
何時も私の役目
あらかた、愚痴って胸のつかえが下りた二人は、
今度は「大人の店」に連れて行けと言い出して
下地の入った「三馬鹿トリオ」は、ネオンの街に繰り出すのであった

ある日のこと、3人ともムシャクシャした事があって、
くだんの小料理屋へ・・・
格子戸を開けると、若い娘? (年寄りの娘とは、言わないな ^^;)
小料理屋のママの姪だという・・・
私が軽くウインクでサインを送ると
ママも、心得たもので、若手二人を娘を挟むように座らせる
さあ、ふてくされていた若手二人は、さっきの仏頂面は何処へやら
至極ご機嫌になってしまったのである

私は、端に座ってママと話をする
田舎から出てきて、ママの家に住むことになったそうな
ママには、会社経営のパトロンがいて、店を開かせたは良いが
店に来る客に妬き餅を妬いて、近頃店を閉めろと言われていると愚痴る
何のことは無い、此処でも愚痴を聞く役回りだ
まだ、三十前なのに、相談係とは・・・

そうこうしていると、隣の3人が、次の店に行こうと意気投合してる
娘さんを連れては「大人の店」には行かれない ^^;
若者が行きそうな雰囲気の店のあれこれを頭で考えて
駅前の商店街の先のスナックバーに向かう

若い者の一人が私の傍に寄ってきて、言う
「この人どう思う?」
どうやら、一目惚れしたようだ
「素直な良い娘だね」と私
「付き合って欲しいと言いたいんだけれど・・・」
私に、さりげなく話して欲しいと言う
今度は縁結びの役割が転がり込んだようだ

途中に花屋がある
彼に、花を買わせて持たせようとすると
「花なんて持って歩くのは照れくさい、先輩持っていてくださいよ」
なんとも、世話の焼ける奴だ

そうこうしているうちにスナックに着く
目ざといママが、
「あら、花なんか持ってどうしたの?」
「私にくれるの?ありがとう」
・・・
「いや、この娘に・・・」と言いつつ
後輩に花を渡して
「後輩から、貴女に贈り物です」
娘の顔が、赤らんで、嬉しそうに輝く
後輩は、しどろもどろである

二人を並んで座らせ、私ともう一人の後輩は、
「カラオケでも歌おうか」と、
二人だけで話が出来るように気を使ってる

若い娘だから、そんなに遅くまでは、付き合わせては居られない
ママの店に送り返さなければいけない

「おい、今日の勘定はお前持ちだ」言い置いて、先に店の狭い階段を下りる
横にいる娘が私にささやく
「お花ありがとう、本当は貴男が、くれたんでしょ」
「彼にはそんなこと出来ないと思うから」
「今度、二人っきりで飲んでくれますか?」
・・・・
若い娘は、嫌いだぁ~

たけぞうは若いときから、抵抗無く花を贈る事の出来る気障なやつ・・・
でもある・・のである


いやぁ、ものの見事に花びらの処にゴミのシミが浮き出てる
クリーリングをしないといけないな