昔読んだ赤川次郎さんの小説に、主人公のサラリーマンはたまに有給を取り、家にはいつも通り仕事に出かけるように何も言わず、朝出かけ、通勤電車の中でこの人だと目星を付け、その人を尾行するというのが趣味(楽しみ?)というお話があった。尾行した女性は、駅のホームで音撮りをしたり、どう考えても犯罪のアリバイ作りをしていた、という物語だった。
わたしも! と、いつかやるぞ! と思っていた。
何年も前に、地下鉄で目を瞑っていて、目を開け顔を上げると、向かいの席に、やせていない標準体型のB ’zの稲葉さん! がいて、終点まであと三駅なので、これは! 後をつけなくては! と思った。だってこれがJRだったりしたら、あなたは~いったい~どこまで行くんですか~ってことになりかねないから。
でも、たいへん残念なことに、隣にはたぶんどう見ても彼女じゃないか? って人がいたので、あきらめることにした。そして、その彼女はあんまり素敵な人には見えなかったので、またがっかり。
それからずいぶんたって、車に乗っていたら、運転してる人が
「わー、いい車に乗ってる~、いいな~」と前の車を見ていうので、
「どんな人が乗ってるか気になる? どんな家に住んでる人かね? 尾行してみようよ」と言ったら、
「やだね」って言われた。
そして、その車はレンタルビデオ屋の駐車場へ入って行った。
「待ってようよ。探偵ごっこしようよ」と言ったが、聞き入れてくれなかった。
いつか、できるかな?
わたしも! と、いつかやるぞ! と思っていた。
何年も前に、地下鉄で目を瞑っていて、目を開け顔を上げると、向かいの席に、やせていない標準体型のB ’zの稲葉さん! がいて、終点まであと三駅なので、これは! 後をつけなくては! と思った。だってこれがJRだったりしたら、あなたは~いったい~どこまで行くんですか~ってことになりかねないから。
でも、たいへん残念なことに、隣にはたぶんどう見ても彼女じゃないか? って人がいたので、あきらめることにした。そして、その彼女はあんまり素敵な人には見えなかったので、またがっかり。
それからずいぶんたって、車に乗っていたら、運転してる人が
「わー、いい車に乗ってる~、いいな~」と前の車を見ていうので、
「どんな人が乗ってるか気になる? どんな家に住んでる人かね? 尾行してみようよ」と言ったら、
「やだね」って言われた。
そして、その車はレンタルビデオ屋の駐車場へ入って行った。
「待ってようよ。探偵ごっこしようよ」と言ったが、聞き入れてくれなかった。
いつか、できるかな?