小学生から中学生にかけて、まんが雑誌『なかよし』を、わたしは毎月買っていた。
同級生に『りぼん』を買っている子がいて、読み終えると毎月交換していた。
六年生の時、修学旅行から帰ると、わたし宛に手紙が10通近く届いていた。親に「お前、何かしたのか?」と訊かれた。
すっかり忘れていたけれど、そういえばと思い出した。
『りぼん』のまんがのページの下には、二行の「文通しましょう」みたいなコーナーがあった。一行はメッセージ、もう一行に住所と名前、学年もしくは年齢が、小さな字で載っていた。
それに何ヶ月か前に、葉書を書いて出した記憶があった。なんとなく、軽い気持ちで出したと思う。メッセージは、いろいろもっと書いたと思うけど、詳しくは思い出せなかった。
確認したら、やっぱり『りぼん』に載っていた。
それから毎日、お手紙が届いた。
北は北海道の男の子から、南は忘れた。
男も『りぼん』を読んでいるのか??? 買っているのか??? と、とても驚いた。が、きれいな丁寧な字だった。
「お父さんは横山やすしです」という手紙もあった。が、聞いたことあるような気もするけれど……と、その時のわたしにはわからなかった……。
最初の頃に届いた手紙には返事を書いて出したのだけれど、あっという間に持っていたレターセットも買ってきたレターセットも切手もおこづかいもなくなり、返事を書くことはあきらめた。切手が入っていた子には、「ごめんなさい。こんなにお手紙をもらってしまったので、あなたとは文通できません」と、書いて出した。
『りぼん』は全部で400ページくらいはあったと思う。少なめにみても、月に200人は載っていたと思う。小さな字で、見ている人はわずかなものじゃないかと、なんとなく思っていた。
一月ちょっとたって、来た手紙の数をかぞえたら、110通くらいあった。
それから、テレビで難病の女の子に全国から激励のお手紙や鶴が届いてますというような報道を見ると、毎日毎日、きっとものすごい量が届いているんだろうなぁ……と、思った。
中学生になって、クラスメイトにお父さんが郵便配達をしている子がいて、わたしのことを知っていた。きっと、なぜ? と思っていただろう……。
同級生に『りぼん』を買っている子がいて、読み終えると毎月交換していた。
六年生の時、修学旅行から帰ると、わたし宛に手紙が10通近く届いていた。親に「お前、何かしたのか?」と訊かれた。
すっかり忘れていたけれど、そういえばと思い出した。
『りぼん』のまんがのページの下には、二行の「文通しましょう」みたいなコーナーがあった。一行はメッセージ、もう一行に住所と名前、学年もしくは年齢が、小さな字で載っていた。
それに何ヶ月か前に、葉書を書いて出した記憶があった。なんとなく、軽い気持ちで出したと思う。メッセージは、いろいろもっと書いたと思うけど、詳しくは思い出せなかった。
確認したら、やっぱり『りぼん』に載っていた。
それから毎日、お手紙が届いた。
北は北海道の男の子から、南は忘れた。
男も『りぼん』を読んでいるのか??? 買っているのか??? と、とても驚いた。が、きれいな丁寧な字だった。
「お父さんは横山やすしです」という手紙もあった。が、聞いたことあるような気もするけれど……と、その時のわたしにはわからなかった……。
最初の頃に届いた手紙には返事を書いて出したのだけれど、あっという間に持っていたレターセットも買ってきたレターセットも切手もおこづかいもなくなり、返事を書くことはあきらめた。切手が入っていた子には、「ごめんなさい。こんなにお手紙をもらってしまったので、あなたとは文通できません」と、書いて出した。
『りぼん』は全部で400ページくらいはあったと思う。少なめにみても、月に200人は載っていたと思う。小さな字で、見ている人はわずかなものじゃないかと、なんとなく思っていた。
一月ちょっとたって、来た手紙の数をかぞえたら、110通くらいあった。
それから、テレビで難病の女の子に全国から激励のお手紙や鶴が届いてますというような報道を見ると、毎日毎日、きっとものすごい量が届いているんだろうなぁ……と、思った。
中学生になって、クラスメイトにお父さんが郵便配達をしている子がいて、わたしのことを知っていた。きっと、なぜ? と思っていただろう……。