船木俱子さんの新詩集『真夏の牡丹雪』が出版された。
真っ白な装幀の帯には
ことばの画集
ー 余白は額縁 ー
とある。B5版のこの詩集を開くと、中央寄りにゆったりと作品がおさめられている。
上下左右の贅沢な空間を”額縁”とする感性にまずは頷く。この白い空間の中でことばは拡がり、
イメージを纏った詩句が余韻を持ちながら読み手に伝わってくる。
収められた25編のほとんどが短い作品だが、それゆえにイメージを追っては膨らませていく楽しみがある。
吹雪のような風が
きこえていたのはいつからだろう
ひとつが終り
わたしをすぎて
吹かれるものだということを
なじんでしまったのはいつからだろう
終わりがすぎて吹かれるままに
わたしのうえを往くものに
船木俱子詩集『真夏の牡丹雪』
発行日 2022年2月1日
発行者 俱子オフィス(279-0011 浦安市美浜2-1-502 ℡047-381-4145 Fax047-381-4022)
体 裁 B5 判上製本
定 価 2,200円(本体2,000円+税) ※注文は㈱JRCへ(Fax03-3294-2177)
(著者略歴)
秋田県現男鹿市生まれ
日本ペンクラブ、日本詩人クラブ、秋田県現代詩人協会、各会員
詩集『あなたとおなじ風に吹かれた』(秋田県現代詩人賞)、『男鹿半島』、絵本『月夜には』、
他著書あり。
※ホームページ「船木俱子の詩」http://www.tomokofunaki.com/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます