『詩と思想』1・2月合併号の<2018ベスト・コレクション>に、同人詩誌『密造者』102号に発表した拙作「あさ霧」が掲載された。本来のタイトルは『あさ霧(2)』で、(2)がつくのが正式なのだが、訳あって・・・まぁ、いいか。セレクトされただけでも有難い、と。
また、72名の著名詩人へのアンケートでは、秋田関連で言えば船木俱子さん(浦安市住)、北川朱実さん(松阪市住)、福司 満さん、十田撓子さん他の各詩集や作品が評価されていた。
殊に福司満さんの詩集『友ぁ何処サ行った』について、原子 修氏は次のように大きく評価している。
現代の日本の原郷を再現しているといえる「方言詩」の価値と今後の可能性は、福司満の『友ぁ
何処サ行った』(コールサック社)の秋田白神方言詩集(2017年刊)を想起させるものだった。
「此処サ生ぎで(こごサえぎで)」「急遽ぉ山サ来い(ぐっぐど山サ来い)」などの<根源性>や
「朝鮮牛(ちょうひんべご)」「熊」「猿」「蝮(くそへび)」などの<野生美>の表現は、これからの
日本の歩みを決定づけるであろう<縄文精神>のこもった詩群だったのだ。
が、なんという皮肉なことか。福司満さんは先日、12月25日に他界された。83歳。明日は地元で葬儀が営まれる。先輩詩人の皆さんと参列する。
福司さんの方言詩の自作朗読を機会あるごとに動画撮影してきたつもりだが、場当たり的であった。1回DVDにまとめて30枚ほどお届けした。県芸術選奨受賞後、関係先へ配布するなどで使っていただいたようだ。計画的に記録していかなければね、と言っていた矢先だった。
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