坂の町尾道、一世代前の映画の舞台にも。
足腰不安のオジサン的にはエレベーターかエスカレーターが要ります坂の上(しっかり片道320円の千光寺山ロープウェイがあって、頑張らなくとも手軽に山上の展望台に行けて、そこからの眺望を楽しめます)。
温暖で土砂災害も少なそうな環境ながら、昔と違って少子高齢化時代になってからは、歩くしかない狭い坂道だらけの日常生活の負担は大変そうに感じました。
やはり廃屋が目に付きました(一部は最低限の補強をして観光客向けのカフェに転換中のようですが)。
小津安二郎の映画「東京物語」のロケ地「浄土寺」(当時の映画のような雰囲気は薄い)下バス停~因島大橋(路線バス520円)、因島大橋から高速バス(1,750円)で「しまなみ海道」を通って今治駅に行き、JR電車で松山駅、路面電車に乗り換えて道後温泉に向かいました。
50人乗り程度の小型客船が季節運航(2,500円、所要時間一時間)している。
鞆漁港を出港して阿伏兎観音を眺めつつ、内海大橋をくぐって大規模な常石造船所の複数建造作業も眺め、厳島神社分社の海に建つ鳥居も遠く眺め、尾道大橋をくぐってJR尾道駅前桟橋に到着した(乗客3人だけでしたが気候にも恵まれ、気持ち良いクルージングでした)。
ちょうどその日「全国仮装大会IN尾道」が開催されていて、お手軽仮装団体や本格コスプレグループなどが集まっていた。
ジョーク?、城下町ではない尾道の山の上に立派そうなお城が建っている。
JR福山駅前から路線バスで30分(540円)ほどのところに鞆の浦がある。
バス停から常夜燈が建つ場所までの途中の小高い丘の上に「福禅寺對潮楼」(200円)があって、「日本一の眺め」との宣伝文句につられて入場してきた。
向かいの弁天島や仙酔島などの眺めは海を挟んで気持ちが良いものの、日本一かは個人差があるかもしれない。
でも、坂本龍馬が関連する幕末の「いろは丸事件」の談判場所だった事や、幕末維新の志士達の写真や資料は興味深かった。
そこから先の古民家がちらほら並ぶ街並みの途中に、例のアニメのキャラが水を吹いている作品を見つけた。
鞆の浦のシンボル「常夜燈」周辺と奥まった裏側にはたくさんの小型船舶が係留されていた。
古の時代には「風待ち、潮待ち」などでも繁栄した港(川では大井の渡しかな)だったようだが、今ではこじんまりした漁港の雰囲気だ。
「日本一駅から近い城」がうたい文句のようだ。
瀬戸内海に抜ける運河も備えていた海城だったようだが、その運河も三の丸を横切るJR線で断ち切られている。
現在の天守は昭和41年に鉄筋コンクリート造りで再建された建物だが、伏見櫓と筋鉄御門は築城時からの現存建物らしい。