姉が生まれた6〇年前に買った実家のお雛様
昔、小さくて狭い家なのに飾ってくれてたっけ
おれ、つっつん
この前じじとばばの家に行ったんだ
ばばはおれが来る前に触れるものはぜ~んぶ片づけちゃうんだ
そして宝物が入ってそうな引き出しには全部ガムテ
多肉ちゃんも全部ベランダさ
ばば!つまんないぞ!
そして、この前ねえちゃんだけが先に来た時・・・
「寒いけど雨が止んだから、じじとお買い物に行ってきて~」
「やだ~NNはばばと一緒に遊んでたいの~」
「そんなこと言って~じじが一人じゃかわいそうでしょ」
「やなの!ばばと一緒にいるの!」
「寒いから行くの嫌なんだろ?」
「うん」
そんな事を言ったなんて・・・
ねえちゃんしっかりしすぎ~
ちょっと待って! 私 NN
でも今回はちゃんとじじとお買い物に行ったも~ん
ばばが「ちっちゃいお菓子いっこだけ買ってもいい」って言ってくれたからね~だ
それよりもつっつん
あなたさぁ 眠たくなるとおかあさんの胸に手を入れ「っぱ~い」っていうの そろそろ やめなさいよぉ
思い通りにならないと
「っぱぁ~い」
どんどん声が大きくなるじゃない!
ばばだって
「何にもしゃべれないくせにそれだけははっきり言うねぇ」ってあきれてたわよ
そして っぱ~い を飲んで、隣の部屋から出て来るときの得意げな顔
「どんだけ精神安定してんだっつうの」
でもアイパッドをもっと見たい時は私が
「なぁに?つっつんもっと見たいの?」「もうひとつ見たいの?」
って応援してあげるからね!
でも・・・
ねえちゃん・・・
それって ねえちゃんが見たいって…ばれてるみたいだぞ