バンクーバー発13:45 AC003便
雲ひとつ無い快晴。
それはお店をみつけたりパンフレットを発見したりと、旅行中はとても重宝している技なのだ。
空港搭乗口前にて
これでバンクーバーともお別れ、しょんぼりする二人。「ああぁつまんないの・・・」
と・・・私達の前の席に一人の男性着席。ビジネスマンにしてはラフだし・・ちょっとうける『とっちゃん坊や系。』
トイレから戻った私の耳元に Ⅰが言った「よしざわさん、30歳」
(えっ!知り合いなの?)と思った瞬間「よしざわのさわは難しい澤、パスポートが見えた」
「アホかいな!」ちびっと元気出る。
搭乗後。吉澤さんの席はトイレの近く。
私達はトイレに行くたびに「吉澤さん寝てた」「毛布肩まで掛けてた?」「大丈夫、掛けてた」
「吉澤さん呆けた顔してた」「口は閉じてた?」「開いてた」
退屈な機内での吉澤さんは私達のアイドルだった。どこかの吉澤さん・・・スンマソン。
閑話休題
右窓側の席に着席。北回りの飛行経路(正しくはどう言うのかしら?)
カナダ・アラスカと沿岸沿いに飛行している模様。
山々が純白なフジツボのように隆起している、人間の進入を許さない領域。
空気が澄んでいるからあんなに鮮明に見えるんだよね。感動の連続。
この地球、大切にしなきゃ。
もうひとつ機内での初体験「ドクターはいませんか?」コール。
最後尾で誰か倒れたらしい。意識も無く酸素マスクをしている模様。( I の観察より)
なんだかバタバタ。
もうひとり、斜め前の男性も向かう。
日本語の話せる男性医師が診る事に。
どうやら日本人の女性添乗員で過労で倒れたんだって。しかも倒れたのは初めてじゃないらしい。(I 観察)
添乗員も大変な仕事、いろんなお客がいて気疲れするのよね。お気の毒。
それに女性医師のところにも、乗務員が皆お礼を言いに来るのよ。
機内で退屈する間もなく・・・。
北海道を越え、本州上空
とたんに空気が淀み、列島全体にうす白く膜が張っているようなんだけど・・・これが日本か・・。
帰国後一週間ほど『プチ鬱』入る。
夫は「楽しい思いをしてきたのに贅沢な・・・」と言うけど・・。
=完=