ストラスブールへ向かう車内でK氏は言った
「みなさん日本語が明日から喋れない、そんなことが起きたらどうしますか?
ストラスブールはそれが現実に起こった街です
私は学生の時に、ドーテの『最後の授業』を読み考えさせられました」
アルザス地方は、17世紀にフランスの王政下におかれたが、普仏戦争でドイツ領となり
第一次世界大戦でフランスに戻り、第二次世界大戦ではナチス・ドイツに占領され
戦後再びフランス、という具合に、仏独の間で幾度も揺れ動いている
ストラスブールは ドイツ国境近くの街だ
全員で市内観光
グーテンベルグ広場で
「この銅像は誰だかわかりますか?偉大なる発明をした方ですよ~」
ヨハネス・グーテンベルグ氏
ドイツ生まれで、1434年にストラスブールへ移住
ルネサンス3大発明のひとつ、活版印刷を発明、実用化した
「本当にすごいですよね~~」
「新・旧約聖書を初めて印刷したのも彼なんです!すごいでしょ!」
「本当にすごいでしょ!」
H氏 熱い・・・熱すぎる!
なのに
「すごいのは 分かるけど」 「どんだけ好きなんだか、活版印刷~~」冷ややかな感想
ノートルダム大聖堂へ
1015年から建設が始められ、現在の形になったのは1439年
ライン川の支流の、イル川に囲まれた部分がストラスブールの旧市街
プティットフランス地区
木組みの家が、かわいい!ドイツみたい・・・って行った事ないけど
ちょっと 分かりにくいけど
2階の方が1階よりも広い
昔、1階の面積で税金が決まっていたからだとか
「今、すられそうになったの~!!」と一人参加の女性Sさん
へっ
スリ未遂事件勃発
斜め掛けバッグだかウェストポーチに、スリが手を入れようとしていたその時
背後から見ていたご夫婦参加の奥様が
「何してるの」バチっ
「手を叩いちゃったわよ~~」
それまで本人はまったく気づかず・・・
「やっぱり人出が多い場所は、気を付けなくちゃね~~」
みなで再確認
ってことでリュックは前に
大聖堂まで戻り、ここで解散
後は終日自由行動になる
翌日にはオプションで
①「ドイツ黒い森地方めぐりとご昼食」15,000円
や
②イル川クルーズと老舗レストランでのご夕食」11,000円
が あったが
「今回は2人なんだから、申し込まずに2人でプラッとするよ!ケチっているわけじゃな~い」
H氏と観光案内所へ行き「ストラスブール・パス」を購入、明日のイル川の遊覧船の予約までしてもらう
さあここで解散。H氏とも明後日の朝までさよなら~~
ここで、先ほどのスリ未遂のSさんが
「夕食はオプション②を申し込んでいるので、明日ご一緒させてもらえますか?」
「ただ私達もしたい事があるんだけど、それでいいなら」
「では昼食食べるまでご一緒させてください」
「いいよ~ いいよ~」
さて、ここで話は旅行前の日本に戻る・・・
私達の旅行の話を聞き、陶芸メンバーOさんが
「ストラスブールに私の姪が住んでいるからお会いになったら?」
「その場で姪御さんと私をLINEで繋いでくれたのよ~」
「ホテル到着時間とか、細かい事は、移動中に追々LINEで連絡するからね」
その日陶芸に行かなかった私に、 I は興奮気味に言った
「んじゃ夕飯もご一緒できるといいね」
やった~ 多少の不安はあったが、これで鬼に金棒、百人力だ!
その姪御さんとホテルロビーでの待ち合わは17:30 一旦ホテルへ