まじめに遊ぼう! 「旅と人と器と」

旅行記と陶芸だけだったのが、

手芸や籐工芸や多肉ちゃん

そして孫話まで・・・広がりすぎ~!

夫の病 16

2013-12-31 | 夫の病

そんな思いがけない大惨事がこの秋に起こった

 

退院4日前、執刀医から「今までの経過と今後の事について話したいのでご家族も同席してほしい」

ただ、今回の事に納得がいかない家族と保身の医者との話は平行線をたどり

始終会話は噛み合わず・・・

執刀医からしてもこんな事は初めての事だったそうだが

命を救ってもらったとはいえ、どうしてこんな事になってしまったのか

説明を聞いても何を言ってるのかわからず

今後もこの執刀医と付き合っていくのかと思うとなんともいえない気分になるが

 

前を向いて行かなければ・・・

今後

① ストマを元に戻す手術(4~5月予定)

② 縫合できていない筋膜の修復手術(来年中に)

夫には2回の手術が待っている

それまでに出来るだけ筋力・体力・体重(-16㎏)を戻すには

食事をしっかり食べ、しっかり歩くこと

体内の水分バランスを保つ事

水分を吸収している大腸を使ってないし、ストマで相当水分が出てしまうので

一日に1500~2000mlの水分をとらなければならない

 

病院に行くのが嫌で

(熱が出ればいいのに・・・とか階段から落ちてやろうか・・・そうすれば3~4日は家でのんびり出来る・・・)

毎日そんなことを思いながら病院に通っていた

今だけは許そうと心に決めてはいても

夫に対してのストレスは計り知れなかった

なのに、メモを読み返してみたらそんな記録は少なく・・・

書き残してないだけでなく、どんな気持ちだったかもすっかり忘れ・・・

これぞ、老人力の成せる業か・・・ありがたい

 

あとは

ご主人を亡くされたゴルフ仲間に言われたひと言

『 いろいろ考えない 』

『毎日やるべきことをやっていたら結果が出る それでいいのよ』

この言葉で気持ちが軽くなった

 

そう 毎日生きていけばいいんだね

 

今、ダイニングテーブルの向こうには、同じくパソコンに向き合う夫

 

今後もお互いにストレスを感じながらやっていこうぢゃないか!

 

今年も沢山の方々にこの稚拙なブログにお付き合い頂き、本当にありがとうございました~

 

来年もよろしくお付き合いくださいね

あっ

来年はまたお気楽ネタに戻ります

 

皆様良いお年をお迎えください

 

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夫の病 15

2013-12-29 | 夫の病

 

入院50日目

部屋にナース手作りの夫の「一日のスケジュール」貼られる

文句たれべぇの夫に対し、ナースも誠心誠意尽くしてくれている。感謝。

I くん が部屋に来る

炎症反応は良好

最後の臀部のドレーンは明日検査し抜く予定

CTも撮るが、今までとは意味合いが違い、今回は状況確認のため


頻尿が辛そうなので、明日泌尿器科の先生と相談する


食事  がなかなか進まないが

テレビを見ながら、「〇〇が食べたい」と言うようになる

ただ、外科的に元気になるにつれ精神的ダメージが現れ出す

入院51日目

8:30夫から電話

「一晩中尿意で苦しんだ。辛いから早く来て欲しい 」

尿管再開  

前立腺肥大が邪魔をして尿が出しづらいのと

尿管の通りが悪くなることが原因のようだ

状況としては後退だけど、本人の不安が治まったので良し

精神科のナースとの会話で心が落ち着く

医師の許可もあり、家での食事なら食べられそうと言うので明日から食事の持ち込み始める

何を作って来るか話しているうちに食欲がわいてきた感じだ

いい方向へむき出した感あり

入院51日目


今日から食事の持ち込み開始

ポテトサラダ、茄子の味噌煮、ワンタンスープ、バナナ、ヨーグルト

8割食べる

お腹がびっくりしないといいけど



入院52日日

ほうれん草の煮浸し、大根と豚肉の煮物、ジャガイモのバジルソース会え

食事をする時に両手を使うようになる

夜間お願いしていた付き添いさんが終了予定だが、少し不安そうな感じ

炎症反応の数値が正常値になってきた


リハビリで点滴スタンドだけで歩いたそうだ

順調順調



入院54日日

朝食をしっかり食べたらしく、昼食ははかどらない

I くんと会話

リハビリの進み具合で一時帰宅、外泊、退院のめどがつくとのこと

泌尿器科の先生から尿管を外すのはもう少し先と言われている

前立腺の薬を飲むことになりそう


息子一家と母が面会

本人も嬉しそう。これからはどんどん来てもらいましょう。

この情けない姿を見られたくないと、この日まで面会を拒み続けていた。

「会いたいけど会えない」と涙

しかし、赤子パワーのおかげか、この日を境に上向きになり、会社の方達との面会を始めた


入院55日目


今日から12月か・・・早いなあ

部屋に来た早々「 寂しかった昨晩は・・・」

昨晩から付き添いをを辞めたからだけど・・・

「しっかりしろお~」と私

ナース爆笑


どうしたものやら

夜になると精神的に不安になり、《なんでこんなことにスパイラル》に入り込む



入院56日目

リハビリ 今週の目標

点滴棒でしっかり歩く

今日は4週歩いた。予想以上の進捗度

点滴もあと一つだけになる。


ストマも夜間はパック装着するが日中はパックから外し、始末をする

どんどん自立の道を進む

部屋にCDプレーヤー・落語を持ち込む

これで、夜の寂しさから解放されるといいんだけど

 

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夫の病 14

2013-12-27 | 夫の病

退院してちょうど一週間、外来診療に行く

病棟にご挨拶にも行き、ナースたちと再会

皆笑顔で迎えてくれる

検査の結果も問題なく一安心

それにしても・・・

本当に病院は混んでいるなぁ

 

入院49日目

朝食時に車椅子に乗り、その後自力で5m進む

今日は劇的な変化あり

尿管を抜く

リハビリセンターでのリハビリ開始

ベッドのエアーマットを外す

三食普通食になる


夫、急な展開に、ついて行くのが精一杯な状況


しかも希望していた状況になったのにもかかわらず、今度は不安が増長

でも、やるっきゃないでしょ

食事に関してはまだまだ不安があるようだ

ストマの担当ナースと面会し、扱い方の説明を受ける

本人が動けないので、装着は当分は私がするそうで・・・

6ヶ月だけのお付き合いだけど 、よろしく。


人工肛門ってお腹に器具を装着しているのかと思っていた

皆さん、お腹の丸い傷口に真っ赤な肛門が出来ている・・・と思ってください

夫の場合は大腸を使えないので

小腸をその傷口から弁の様に出しているのです

なので赤く見えるのは器具ではなく自分の小腸の内側と言う事です

そこは神経が無いので触っても痛くないそうです

そこへ粘着力の強い袋を取り付ければいっちょあがり


 

写真を載せるわけにいかず、どうも上手く説明できないなぁ

な~んて思ってたら

朝日新聞にこんな記事が

 


朝日新聞さん なんてタイムリーなのぉ
 

ありがとよ~

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夫の病 13

2013-12-22 | 夫の病

 

 

この2ヵ月半の事が現実なのか夢なのか・・・ 

リビングでぼんやりできる幸せ

 

退院の日

嫁っち発案のサプライズ

私が病院へ迎えに行っている間に嫁っちとちびっこが我が家でこっそり待機

「鍵は必ず掛けておいてね」

「わかりました~」

鍵を開けると・・・自分達の靴も隠してあるよ よしよし

「おかえりなさ~い、おめでとう~

あ~出てくるの早すぎ~

じじはちょうど靴を脱いでるとこ~

で それでもやっぱり じじ

 

 

入院39日目

一般病棟へ戻る

「お帰りなさ~い。良かったですね」 ナース達も大喜び

管まみれの上に酸素マスク

全身の筋肉はごっそり落ち、辛うじて右足は少し動かせるが左足はかかとも上げられない状態

グーもチョキもまともに出来ない

顔のほてりを異常に訴える

これで本当に歩けるようになんてなるのか・・・

 

 

ICUで気が付いた時 「ゴルフ場に行く道で自分が無理な運転をして交通事故にあったのかと思った」そうだ

 

入院44日目

酸素マスクが外れ、久しぶりにパジャマ着用


だいぶスッキリしてきた

リハビリや病院に対する不満を言う


「 文句ばかり言うのも嫌だけど、言わないではいられない」

 


誘眠剤を使うことにも不安あり 「午前中に寝てるから意味ない んだ」

ICUのナースが面会に来てくれのに

私とナースが楽しそうに話すとあからさまに不満そうな態度

自分に注目してろ・・・ということか

氷を食べ始める

家族全員でストマの説明を受けたいと・・・


皆で受けなくても自分で椅子に座り、ストマを見られるようになってからでいいのでは?

話の理解度が悪い


同じ質問を繰り返したり、間違って理解している


術後の状況を説明するが

今週末に寝台椅子に座れるようになったら、介護タクシーで都内を回りたい

自宅に一時帰宅したい...と

とにかく自分の状況がわかってない模様



私が否定すると機嫌が悪くなるので、ナースにこの1〜2週間でそれは無理だと説明してもらう

新たなトラブル    尿意を催すと痛みが出る

多分痛み止めが終了したため気がつくようになったのでは…とナース

膀胱炎等になってなければいいが…



昼夜逆転の生活  誘眠剤使用を始めて1回にする

来週は夜間付き添いをやめ、昼間病院にいる時間を長くして気分転換させてみよう

 

入院46日目

15:30   始めての離床

寝台椅子ではなく本当の車椅子に乗る!

皆は拍手      本人は涙、感動の模様

支えてもらい立つ

車椅子に乗り、一階まで移動。

正面玄関からちょっとだけ外へ   

 



本人は自力で車椅子に移動できると思っていたようでがっかりしているが

想定内 この状況でそんな事が出来るはず無い

 

入院48日目

16時〜 泊り

表情も暗く、声に力がない

体が上向くと状況判断ができ、結果鬱々となると言った状況

リハビリの計画書を出せ、ビジョンを示せと仕事のような発言

「色々考えないでリハビリの事だけ考えるのがいいのかもしれない」

その通りですよ!!

睡眠に対しての不安も消えていない

食に関しても恐怖感があり、食べない言い訳をあれこれ述べる


鍼の先生の言葉を借りて「夜は休息時間と考えて、眠れなくても話さず目をつぶっていた方がいい」

 


日中は活動し、夜は休息という時間のメリハリをつけたいなあ

 

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夫の病 12

2013-12-19 | 夫の病

速報

皆様にご心配をお掛けしていますが

夫、明日退院、午前中に迎えに行きます

 

2週間の入院予定が2ヵ月半となり

ほんとに長かった~

ひとまずホッと一息つきたいけど

自宅療養開始でもあります

 

今UPしている内容は11月中旬の事です

もう少しお付き合いください

 

 入院36日目

疲れた・・・

14:00に人口呼吸器を抜く

これで本人もだいぶ楽になるし会話もできる

話しにくそうだったのは最初だけ

「熱い!」「顔を拭け!冷たいタオルで拭け!」「手をにぎれ!」

「だめだめだめ!」「帰っていいと言うまで帰るな!」

それにしてもなんで命令口調なんだ?

変な言動は麻酔のせん妄反応だとの事

命令口調もその1つなの?

 

「薬で終わらせてくれ!!」 何度も言う

「バカ言ってんじゃない!!」

悔しかった  

     

いつかは言うかも・・・と思ってた言葉・・・

初日に聞くとは思わなかった・・

パニックに引きずられてはいけない

生きてて良かったと心から思ってもらえる日が来るだろうか・・・。

 

入院37日目

夜、ちびっ子から電話

自発呼吸が安定しているので、週末に一般病棟へ戻れるとの事

「ただ、ご主人がナースコールを連打し「女房を呼べ!」と・・・

「一般病棟はナースも手薄になりご主人も不安な気持ちになるので金~日曜日は家族が付き添って欲しい」

ってことは

「夜泊まるってことですか?」

「そうです・・・」

どこまで甘ったれてんだか・・・

まあそれだけ不安なんだろうけど・・・やるっきゃないか・・・。

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夫の病 11

2013-12-16 | 夫の病

入院32日目

夕方からの手術にあわせ病院へ行く

20:30医師達と面談

息子達は仕事で来られず一人で聞く

表面的には全部縫合したが、へそ周り2/5部分は筋膜は縫えなかった(ヘルニア状態)

朝の数値は良かったが、膜をとったら腸の状態が非常に悪く

膜をとる時に腸が破け、何箇所も縫った

その場所が縫合不全・癒着する可能性あり

人工肛門は取り付けたが腸圧で抜ける可能性あり

 

ノックダウン寸前

今までも何度もパンチを受けてきたが・・・

明日息子達にもう一度説明して欲しいとお願いする

 

21:00

夫 ICU に戻る

その時には次男も駆けつけ2人で面会

夫、目が落ち窪み、やつれ果てている 不安

「手術の後なんだから。先生は最悪な事を言うんだ。縫合も一回で出来たし人工肛門も付けられたでしょ」 と 次男

そうなんだけど・・・でも・・でも・・・

この不安感はなぜ?

 

「呼吸器が抜けるこの一週間が山」と I くん

「先が見えない!!元気が無くなった!!」と私

やっぱり『この時間』は何の為?

 

帰宅すると長男から電話

「お母さんは疲れているんだよ。弟と話をして整理したら安心材料はいっぱいある!ネガティブすぎるよ」

「そうだね・・・」

あの時はお母さん超落ちてたよ!心配しすぎだよ

後になってそう父さんに報告してよ・・・

 

3年前に義父が自宅で倒れ救急車で病院に運ばれた

私達が駆けつけた時、義父はICUで人口呼吸器で生かされていた

生気のまったく無い顔

この日の夫は同じ顔だった

 

入院35日目

 

高熱が続いている

「大丈夫だよ!皆付いてるからね!」

夫、うなずきながら涙

愚痴や怒りは後でいくらでも聞いてやる!

 

緊張し続けるのも辛いが、気を緩めると小さなパンチを食らう

ネガティブだと言われようが気を引き締めていないと

そのつどダメージを受ける

気持ちのコントロールをしないとこちらが潰れてしまいそうだ

 

 

 

 

 

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夫の病 10

2013-12-14 | 夫の病

この大学病院はチーム制

執刀医が親分でその下に9人の子分医師が付いている

毎日の回診にはその中の3~4人が来るようだ

 

その中でも中心的に診てくれている2人

私達がこっそり呼んでいる Iくん(どうやら子分頭) と ちびっ子(背が低く立場もまだ下)

執刀医の親分はいかにも外科医と言った風体

ただ、外来での初見ではピンクのYシャツに紫の太いネクタイ

消化器外科界では名医と言われているらしいが・・・

 

Iくんは家族が心から信頼している医師

穏やかな性格で家族の心情を逆撫でず、説明も分かりやすく、信頼できる

ただ、状況の↑↓が表情や立ち姿で分かり・・・

しょぼ~んとしてたりキラキラしてたり・・・

私達は何かあるとまずはIくんの姿を観察。それでホッとしたり緊張したり・・・

でも良い先生だ

 

ちびっ子は・・・・まだまだちびっ子だ

でも一生懸命さは伝わる

 

息子とお茶をして一息ついていると Iくんから電話

15:45から手術室へ移動するのでICU前の待合室で待機して欲しいと依頼

 

19:00 医師達と面談

大腸はまだボリュームがあり縫合できない

その水分が血液に吸収されるのにはあと2~3日

一度で縫合できるかどうかは形成外科医と相談しつつ進めていく

敗血症からは脱出したが、まだまだ安心できない状況だと言う

これからもこんな感じで大山小山を幾度も乗り越えていく事になるんだろう

 

入院30日目

少しづつ良くなっている

今週末には1回目の縫合予定

ただ、気管挿管の期限は7~10日なので 

今後気管切開も視野に入れておいて欲しいと言われる

肺に水が溜まっていて痰が出せずに苦しそう

 

今の時間、少しでも良くなるように願うけど

何の為の時間なんだろう?

 

すべてを受け入れるための時間?

 

入院31日目

医師達と面談

この3日間、少しづつ良い方向へ向かっているという

薄皮だけど2枚はむけた

明日夕方に膜の張替えと一回目の縫合

 

気分的にだいぶ楽になる

 

 

 

 

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夫の病 9

2013-12-12 | 夫の病

入院29日

2時から医師との面談 息子達も仕事の合間に駆けつけてくれる

ありがたい

やっぱりICUに1人で行くのは辛い・・・すっかり弱気になってるなぁ

今日は病院に行く足取りが重かった

 

昨日よりも顔つきが少し穏やかに見える

ぽっちゃりナースが笑顔で声を掛けてきてくれた

「昨日よりだいぶ良くなってますよ!ICUにきた時は本当に心配しましたけど・・・」

「えっ良くなってる?」

このひと言でほっとした~! 救われた

 

このぽっちゃりナースが笑顔と会話で私達の緊張をほぐしてくれた

医師が来るまでの30分、笑いながら楽しく会話

「どんなお父さんなの?」

「ここはご自宅のリビングだと思って、ご家族もリラックスして過ごして下さいね」

それだと皆無口になっちゃうけど・・・・・

 

医師との面談で

数値的には敗血症、DIC からは脱出でき血圧も安定、使っている薬剤も量的には減ってきている 

ただ、まだむくみはあるので縫合は出来ない

夕方に手術室で傷口の膜の取替えと腸液を吸い出すための管を鼻から挿入する

膜は3~4日毎に変えなければいけないとの事

 

病棟師長から

「すぐにはICUから戻れないようなので一旦病室を空けてはいかがでしょうか?」と提案される

小さいスーツケース1つで入院したのに

荷物が大きな紙袋5袋も増えていた~

4~5日の事なのにめんどくさいなぁ  なんて思っていた

 

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夫の病 8

2013-12-10 | 夫の病

入院28日目

ICU前で待ち合わせ、3人で面会

熱で体が熱い

精一杯 頑張っているんだ、

だから頑張れじゃなく

「耐え忍んで~!乗り越えて~!」

声を掛けると苦しそうな表情をする

肩を撫でていると眠りに付いたようだけど・・・

手の指もむくんでパンパン

こんな感じに大腸もむくんでいるんだろうな

医師達と面談

降圧剤投与、貧血が進み輸血

大腸の腫れが引かず、2~3日様子を見る

腸の表面からじわじわと出血している

「敗血症」「DIC」発症

敗血症は血液中に細菌が蔓延

DICは血液が固まる ということらしい

昨年父は敗血症で亡くなった

 

「予断を許さない状況です」

涙を拭く私に執刀医が「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃありません・・・」

長男が聞いた 「予断を許さないと言うのは生命に関わると言う事ですか?」

「そういうことです」

昨日の高揚した気分から一転どん底だ・・・

 

夜中に目が覚める  息苦しくて深呼吸を繰り返す

いやな事ばかり考えてしまう

いつも、物事は良し悪しに関わらず無駄な事は無い と思っていた

ならば、今起こっている事はどうなんだろう・・・

生還後の生活、ストマ、再手術

今後の生活も幾多の山を越えていかなくてはならない

それも

夫を亡くす・・・と思う切なさ、苦しさを感じた事で

乗り越えていかれるのかもしれない

そのための布石であって欲しい

 

この時期 

動悸  歯の根が合わない(寒くないのに) 下痢 食欲不振

自分では冷静に・・・と思おうとするが体は正直だ

 

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夫の病 7

2013-12-08 | 夫の病

16:30 手術が終わり、執刀医から説明を受ける

開腹したら炎症が酷かったが、膿はきれいに洗い流した。

そして、大腸のむくみが酷く縫合できず、ストマも造営できなかった

お腹は人工膜で塞いでいる

 

えっ!!お腹開けっ放し!?

なにそれ!

 

この病院での縫合不全はここ数年で1件しか起こっていない

しかも今回の事はとってもレアなケースで、僕達も驚いている

そんな事は知ったこっちゃない!!

 

悪循環を断ち切らなければ という

だから早くそうしてよ!

 

待つ事1時間半  19:00 ICUに行く

どんな状況なのか・・・怖かった・・・どんな事になってるのか・・・。

息子達が一緒で良かった。一人じゃ潰れてる。

 

ICUの一番奥のベッド

気管挿管され両手を縛られ、管まみれの夫がいた

「痛みを感じさせないために麻酔で寝かしていますが、

大きな声で呼びかければ、聞こえますから話しかけてください」

「おとうさん!!」

「NNに会いたいでしょ!がんばって!!」

苦しそうな表情で首を横に振るばかり

 

楽になるために切ったのにこんな事になるとは!!

それは本人が一番思っていることだろう

 

とにかく・・・とにかく耐えてもらいたい!!

 

この時は全て終わったという安堵感があった

これであとは上向く!大丈夫!負のスパイラルから脱出だ!

 

 

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