こんにちは~
ドアを開けると
洗濯物を片付けているスタッフとベッドで寝ている母
あら~よく来たわね
お菓子持ってきたから起きてください
なぜか枕もとには帽子(冬用)
きっとこの頃は寝ている時間が増えているんだろうね
さあさあ食べよ!
あら~美味しそう
さっきとは違うスタッフが来た
お嬢さんが来ている時に申し訳ないんですけど
昔の話を〇子さんからお聞きしたいんです
楽しかった事とか若かった時の話を思い出しながら話してください
途端に私の顔を見て、助けを求めるような母
いやいや、お母さん 自分の口で話してよ
だって、あなたは私の事を良く知っているじゃない
私の名前や娘だという事は忘れているのにね
あなたが話してちょうだい
そういうわけにはいかないよ
その後
日々、どういう生活をしていたか
趣味は?仕事は?こだわりっていたことは?等々
質問されるたびに私の方を見る母
そのたびに
ほら、〇〇だったじゃない? とヒントを出すが
思い出したり出さなかったり・・・
〇子さんはいろんな方が面会にいらっしゃるけどお付き合いがあるんですね
昔は良く集まったよね~
はい、家には良く人が集まりました 楽しかったです
でもこの頃はみんな来なくなりました
仕事をしていても、食事作りは手を抜かなかった
晩年はプールに通っていて友人達と楽しんでいた
実家はいつも綺麗にしていた
あ~だから今でもご自分の身の回りは整理しているんですね
実家を処分した時に洋服がたくさんあった
だから今でも、着るお洋服はご自分で選びたいんですね
その後も、ギャンブルは?お酒は?ペットは?
とか
母個人のカルテ(?)に、細かい字でびっしり書かれていた
お話を伺ってみると
〇子さんが穏やかで周りと仲良くされている理由が分かりました
でもご自分の意志もおありで、お風呂に入りたくないの
とおっしゃる時は本当に入りません
はい、頑固一徹です
なんだか、親子の立場逆転の『学校の面談』のようで
ただ、ちょいちょい挟んでくる
この頃はみんな来なくなりました・・・
の 言葉に母の寂寥を感じる
20分位の受け答えが終わり、スタッフが戻ったとたん
あ~なんだか疲れちゃった、ちょっと横になりたいわ
じゃあちょっと寝ま~~す
緊張してたの?
またね~~
ナビで10分位しか違わないので、高速を使わず一般道で帰宅
環八途中で工事車両が止まっている個所があり、大渋滞
1時間で帰れるところが2時間近く掛る
参った~