谷川 俊太郎/文 吉村 和敏/写真
左からみると絵本 右からよむと詩集という、この1冊。谷川さんのあとがきに、「よがあけて あさがくるってことは あたりまえのようで じつは すごく すてきなこと」
朝が気持ちの良い今日この頃。wanikoの朝は5時30分に起きることから始まります。この時間は、この家に引っ越して来てから早10年変わらない日課です。期間限定で試験勉強のため朝4時に起きしたことありますが…ONちゃんが会社休みでも変えずにいます。
3月お彼岸が過ぎた頃から夜明けが早くなりました。朝カーテンを開けると、レースのカーテン越しに気持ちの良い太陽の光が差し込んでいます。
本棚に読み終えた本をしまっていて、この詩集に目が留まりました。大スキな《朝のリレー》のページから開きました。
写真の吉村さんのあとがきは「朝はただ美しいだけではない 不思議な力が隠されている」この言葉をかみしめながら
朝目覚めて、体を動かすことができるの喜びを忘れないように…そんなこと実感したwanikoでした。
「朝のリレー」
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見てるとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば地球を守る
寝る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計の鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかり受けとめた証拠なのだ