waniko's blog

wanikoの日常を記録するブログ

学習の秋(?_?)

2008-10-07 14:07:54 | 趣味


コンサートや映画鑑賞と大忙しのwanikoです。9月29日にこんな講演会の動員がかかってお出かけしてきました。
「過剰な消費と放牧が、北海道に黄砂を招く」ー内モンゴル自治区・砂漠からの報告ーと言う、さっぽろファイバーリサイクルネットワーク主催の講演会に行きました。
基調講演の講師 星野 仏方(ブホー・オーツル)酪農学園大学准教授は内モンゴル出身。専門分野が衛星による地表のリモートセイシング(遠隔調査)。1998年に北大大学院地球科学環境研究科特別研究員として初来道。そして全国初の自治体の任期付き研究員として招へいされ道立環境科学研究センター研究員に。そして昨年4月から大学にてさらに学生と研究を進めているそうです。
以前までは、主に九州や関西など西日本のみとされていましたが、交差の発生源が増えたことから北海道まで拡大してきているそうです。
この理由はとても奥が深いのですが、大きな理由は私たちに買いやすくなったカシミヤ製品にあるのです。
中国政府が大量にカシミヤ製品を生産し、私たちの国日本に安い値段で輸出しています。このカシミヤはモンゴルの遊牧民が育てたカシミヤ山羊の毛が原料です。
モンゴルの地はカルシウム岩盤のような固い土で約10cmの層、その下は砂の層なので草が保護する役目をしていたそうです。そんな土地をしっかり把握していた祖先が決して耕してはいけないと教え、草原の有効利用を回復を上手に利用した放牧民という形で生活していたものを、中国がドンドン壊し降雨量の減少から益々砂漠化がみ…そして黄砂が降るのです。
土地の開墾をしていた、ハタネズミの駆除も問題だそうです。ハタネズミの巣穴へ大量の毒薬を撒く~これも一緒に黄砂と飛んでくるのです。
黄砂は、大気中の有毒物質や発がん性物質、インフルエンザなどの病原菌の付着という報告も上がっているそうです。
モンゴルの特産品であるカシミヤを安く手に入れようとする先進国の需要~これは日本人にも決して無縁ではないですよね。
ブホー先生は中国の政策が変わらなければ地球環境の破壊が進みますと…北海道に住む私たちにまで迫ってきているこの危機をしっかり理解しなくてはいけないと思いました。
そして、報道されていないのですが現地では黄砂に覆われ車の事故が多発、更に健康被害も報告されているそうです。
洋服を買うとき、着なくなったときの始末を考える。着物での生活の時代には当たり前だったこのこともう一度しっかり見直すことが必要だと感じました。

10月3日金曜日HBCTVのハナテレビにご本人が登場してました。


コメント (7)
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