waniko's blog

wanikoの日常を記録するブログ

読書報告 ファンタジーが火サスになるとき…

2009-10-17 22:19:15 | 本についての雑談


安房直子コレクション1 ≪なくしてしまった魔法の時間≫さんしょっ子 きつねの窓 空色のゆりいす 鳥 夕日の国
だれもしらない右手 北風のわすれたハンカチ/エッセイ以上が掲載

読売新聞では絵本や本の紹介にたくさんの頁をさいています。土曜日の夕刊の12面ライブラリー、wanikoが気になっていた安房さんの≪花豆が煮えるまで≫が またネット予約しなくては~ なんて話は置いておいて…
チョット前に安房さんの短編のお問合せに、この本を紹介していました。
ふと「きつねの窓」という題名に目が…KYONちゃんが小6の時の教科書に載っていた題名。
当時KYONちゃんは、このお話の感想にとっても困っていたのです。「お母さんも読んでみて 変だよね~」
コレクション1のエッセイの中でも、ご本人は段落に区切って、内容を書きなさい。。。感想文、最後にテスト。。。憂鬱になったそうです。
でも、この作品を読んでファンタジーに興味を持つ子、違う作品を読んだというファンレターも増えたそうですが…。
ちょうど帰省中のKYONちゃんがこの本を見つけて、「きつねの窓」を読んでこんなことを言いました。

その前にまず、「きつねの窓」のあらすじは…

鉄砲を担いだ僕は、自分の山小屋に戻るため歩きなれた山道を歩いていました。でも、不思議な野原に迷い込みぼんやり座っていると…
こぎつねが横切ります。巣穴を見つけた親ぎつねもしとめたい追いかけると、≪そめもの、ききょう屋≫という青い字の看板がありました。
こぎつねが化けたそめもの屋に、案内され「おゆびをお染しましょう」と…子ぎつねの青く染まった両手親指と人差し指で窓を作って覗くと
こぎつねの真っ白なお母さんぎつねが見えます。鉄砲で撃たれたこと、桔梗の花が指を染めることを教えてくれた身の上話を…
指を染めると懐かしい思い出が見える、僕は鉄砲と引き換えに指を染めてもらいます。
でも、家に戻って手を洗ってしまうのです。もう二度と窓をつくっても見ることができないのです。

こんなお話なのですが…28歳1児の母となったKYONちゃんは~

これってさぁ~~ 復讐劇だよね。。。このこぎつねは、お母さんを撃ち殺したボクに復讐するために毎日行動パターンを見張ってたよ。
で、家に戻ると必ず手を洗うこと確認してたよね。窓をつくって恋しくなる思い出もしっかり把握していたよ。
恐ろしい。。。。手を洗って彼が苦悩すること、鉄砲を取り上げて自分のように悲しむ仲間を作りたくないって思いだよね。

恐ろしい~~ファンタジーが年を重ねると火曜サスペンスに変化するんだぁ~ってwaniko(゜o゜)でした~
そんなKYONちゃんの感想聞いて読んだら~確かに そんな風に感じてしまったのです^^;
いやKYONちゃんの感想を聞く前には、青い親指と人差し指が欲しかったりなんかしたのに… 火サスにドッポリと…(T_T)

コメント (3)
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