言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

ベトナム参加に異議 本音は自国繊維産業保護 TPPで米国団体 (2012年10月14日) :日本農業新聞記事

2012-10-18 19:45:02 | 言いたいことは何だ
ベトナム参加に異議 本音は自国繊維産業保護 TPPで米国団体 (2012年10月14日)





iframe.twitter-share-button { width: 95px!important;}
TPP報道の一覧ページへ

 米国の製造業団体が、ベトナムの環太平洋連携協定(TPP)参加を再考するよう求める書簡を、米通商代表部(USTR)のカーク代表に送ったことが分かった。ベトナムでの児童労働や強制労働などを問題視し、TPP参加に「ふさわしくない」と訴えるが、本音は自国の繊維産業の保護にあるとみられる。

 書簡は「米国製造業貿易行動連合」が9日に送った。米労働省が9月下旬にまとめた「ベトナムでは児童労働や強制労働によって衣料品が製造されている」とする報告書を受け、同国がTPP協定の求める政治的・倫理的な義務を満たせるのかと疑問を呈する。

 米労働省の報告書は、同じTPP交渉参加国のメキシコやペルー、マレーシアでの児童労働、強制労働も告発しているが、書簡では、ベトナムだけを非難。同連合が以前から、ベトナムの繊維産業の競争力を恐れ、同国のTPP参加に強く反対していることが背景にある。

・米製造業がTPP再考要求 中米貿易の利益優先

 米国製造業貿易行動連合は、今年1月には、米通商代表部(USTR)がTPP交渉参加について行った意見募集でも「日本の参加には反対ではないが、ベトナムの参加には反対」との意見を提出している。今回の書簡では、児童労働や強制労働の他に、同国の共産党1党独裁体制や国有企業による経済支配、報道規制、人権侵害なども問題視するが、「建前にすぎない」(日本政府筋)とみられる。

 米議会調査局が5日に公表した報告書「米国の繊維産業とTPP交渉」は、「TPPは米国の繊維輸出の需要を変える可能性がある」と指摘する。同報告書によると、米国の繊維産業は自由貿易協定(FTA)締結済みのメキシコなど中米諸国に、糸や布地を輸出して大きな利益を挙げている。中米諸国はその糸や布地で衣料品を製造し、米国に輸出するという構造だ。

 だがTPPに加盟して、人件費の安いベトナムの衣料品が無関税で米国市場に入れば、中米諸国の衣料品が売れなくなる。ベトナムの衣料品は中国やアジア諸国から糸や布地を輸入して製造するため、米国の繊維産業には利益をもたらさない。

 このため同連合など米国の繊維産業は、使用する糸や布地の製造、裁断や縫製までTPP加盟国内で行った衣料品だけを、TPPの関税撤廃の対象とするよう、米政府に求めている。

 一方で、米国内の小売業者や服飾メーカーは、米国産の繊維使用にかかわらず、TPP加盟国で製造された衣料品であれば関税なしで輸入できるように求めている。より安価に衣料品を輸入したいからだ。ベトナムなどで現地生産を行う服飾メーカーも多い。


WTO弱体化を警告 論文でTPP問題視 国際政治経済研究所 (2012年10月02日) :日本農業新聞記事です

2012-10-18 19:39:42 | 言いたいことは何だ
http://www.agrinews.co.jp/images/nogyo/common/returnlist.gif
トップ > 農政

WTO弱体化を警告 論文でTPP問題視 国際政治経済研究所 (2012年10月02日)









iframe.twitter-share-button { width: 95px!important;}
TPP報道の一覧ページへ

 欧州の国際政治経済研究所(ECIPE)は、世界貿易機関(WTO)ドーハ・ラウンド(多角的貿易交渉)停滞の長期化を踏まえた論文をまとめた。ドーハ・ラウンドが停滞する原因を分析し、警鐘を鳴らすもので、環太平洋連携協定(TPP)交渉などの2国間・多国間の経済連携にも言及。TPPなどは世界経済のブロック化を招き、WTO体制の弱体化につながる可能性があると警告した。

 論文を書いたのは同研究所のスチュアート・ハービンソン上席研究員。「WTOは立ち直るべき」との題名で、同研究所の最新の政策提言に掲載した。

  ハービンソン氏は論文で、ドーハ・ラウンドは2004年に枠組みを合意したが、その後「合意草案の細部に改良を重ねていくという不毛な作業に没頭している」と指摘。枠組みを決めた上で交渉を進めるという手法が、交渉が停滞している最大の原因だとの見方を示した。理由として、動きが速くなっている世界経済の構造的変化に対応できないことを挙げた。

 また、WTO交渉を先取りする形で、先進国を中心にTPP交渉やサービス分野の複数国間交渉を進め、合意した項目を多国間でも合意させようとする構想があることについて、「多国間貿易体制推進の触媒効果を果たすのか、破綻させる結果になるのか、現時点では分からない」とした。こうした動きが仮にうまくいっても、短期的にはWTO体制 を弱体化 させ、長期的に見てもWTO体制強化につながる保証はなく、世界経済のブロック化を招く可能性があると指摘した。