こんにちは。国際基督教大学4年生の小林です。戦後70年の歴史を大きく変える法律が、先月可決されました。私も、連日国会前で声をあげました。しかし、そんなことに目もくれる余裕もないほど、毎日を生きることに精一杯な人々がいます。
1日中朝から晩まで必死に働き、それでも子どもを高校へ進学させてやれない120万人ものシングルマザー。明日自分のクビが切られるかもしれない不安に怯える250万人の派遣労働者。ご飯をおなかいっぱい食べることができない320万人の幼い子どもたち。
私がこうして話している間にも彼らが考えていることは、もし自分の家が生活保護を受けていることがばれたら、周りに白い目で見られてしまうのではないか、ということ。大学進学のために借りる500万の奨学金を自分の力で返済できるのか、ということ。
もし自分1人で子供養うとしたら、月10万円の給料でどうやって暮らせばよいかという事。もし明日仕事を失ったら、自分の居場所はこの社会に存在するのかという事。つまり今日を生き延びる事ができるか、明日を無事に迎えられるか、それが彼らの切実な思ではないでしょうか。
安倍首相は日本を「美しい国」[すべての女性が輝く社会]、[一億総活躍社会]にしたいそうです。しかし現状はどうでしょうか。この国には、進学を諦めキャバクラで働き家族を養わなければならない10代の子がいます。この国には、子どもの学費のために裏で自分の内臓を売り、生活をくいつなぐ母親がいます。この国には、何度も生活保護を申請したが拒否され、食べるものもなくやせ細り、命を失った女性がいます。この国には、ひとりぼっちで、誰にも看取られることなく、冬の寒空の下、路上で命を落としていく人々がいます。
そしてそんな彼らをに対して、「今までなにしてたんだ?たんだ」「努力が足りないんじゃないか?」、と切り捨てる、それが今の日本の政府です。私は言いたいです。たった1人の子どもの命も救えない、たった1人の母親に、生きる希望を与えることができない、そんな国の言う事を、私達はどうして信じる事ができますか!?
学費を稼ぐため風俗で働くのは、あなたの子どもかもしれません。
過度のストレスと鬱に苦しんで自殺するのは、あなたの父親かもしれません。
冬、暖房のない部屋でやせ細って孤独死するのはあなた自身かもしれません。
そして政府は、そっとあなたに囁くでしょうきます。食事も住居も用意してくれる、学費も肩代わりしてくれる、そんな仕事があるよ、と。そうして、その仕事についたあなたは、他国の脅威から「日本を守るため」、遠く離れた大地へと送り込まれることとなるでしょう。
しかし忘れないで下さい。あなたが守るはずの日本に、あなたは殺されそうになっているのだと言うことを。私たちにとっての脅威は他国ではなく、この国であるということを。あなたの生活は今まさに、この国によって存立危機事態に追い込まれているのだ、ということを。
私が思い描くのは、こんな未来ではありません。誰もが、心から、生きていて良かったと、自分はこの世界に生まれてきて良かったと言える、あなたにしか聞けない声があり、あなたにしか見えない世界があり、あなたにしか語れない言葉がある、そんな他の誰でもないあなたを必要としていると、そう胸をはって言うことができる国を、私は夢見ています。
そのために必要なのは、「強い」国となるための、一発数千億円のミサイルでしょうか? 違います。わたしたちがもとめているものは、ただ、大切な人とほおばる温かいご飯であり、望む学校へ進学できるチャンスであり、1人親でも、子どもとゆっくり向かい合うことのできる時間であり、ひとりぼっちで悩んでいるあなたをいつでも迎え入れてくれる居場所なのです!
世界があるからあなたがいるのではなく、あなたがいるからこそ世界はあるのです。
希望なき人々のためにのみ、希望は与えられています。終わっているなら始めましょう。10月18日、私は安倍政権の退陣を求めます。ありがとうございました。

Twitterの継ぎ接ぎなので間違いがあるかもしれません、画像にも自信はありません。関係のない画像かもしれません。悪しからず。明日には正しいものが出ると思います。