小原美由紀さんの投稿から
【村本さん】
「居場所が大事、居場所がだいじなんですねぇ。
人間においての社会における生産性とはなんでしょうか。子どもをいっぱい作ることでしょうか、いっぱい働いて経済を回すことでしょうか、僕はちがうと思う。お互いがお互いの居場所を生産し合う。居場所を作ることだと僕は思うんですね。
この社会とは、ホントに不寛容で、住みにくい人たちもいる。
たとえば、LGBTの方が、自分がゲイだとかレズだとかいうとき、「カミングアウト」って言葉をつかうんですね。自分が自分だと普通のことを言うのに「カミングアウト」という言葉をつかわせている、そういう社会こそが、僕は普通じゃないと思うんですね。
たとえば、沖縄に、日本にある米軍基地の約70%が集約されています。そしてまた、辺野古というところに新しく造られようとしている。石垣島のほうにもですね、自衛隊基地が造られるようとしている。沖縄の海って誰のものなんですかね?日本のものなのか?アメリカのもの?沖縄県民のものだと思うんですよね。今こそ、沖縄県民の怒りの声に耳を傾けるべきだと思うんですね。
シリアでジャーナリストの安田純平さんという方がですね、英雄だとか自己責任とか言われてますけど、いまこそシリアの現状に目を傾けるべきだと僕は思うんですよ。
BTSっていたじゃないですか、韓国のアーティストの。あれがね、原爆のTシャツを着てていろいろありましたけど、被爆者の気持ちを考えろっていうのであれば、
いまこそ被爆者の方々の声に耳を傾けるべきだと僕は思う。
たとえば日本は平和だから、そんなに社会的なこと言わなくてもいいって言う方がたまにいる。
僕は平和じゃないと思う。平和なとこしか見ない人ばっかりの話で、平和じゃないこともたくさんある。ニュースになってないだけで。
被災地はまだまだ大変だし、
朝鮮学校の生徒さんは無償化を求めて 寒い時にビラ配りなんかやっている。そんなことがいっぱいある。
電気はあたりまえにつかうけど、原発の危険性については考えない。原発の危険性については考えるけど、原発がなくなった後の地域の経済については考えない。
水道は民営化になる。政治家は簡単に通す。
でも、国民はそれに対して無関心。
みんな見たくないものを見たくないだけで、ホントに見るべきものはたくさんあると思うんですよね。
でも、こういったことを漫才でやると、芸人がバカなくせに社会問題を語るなとか、そもそもおもしろくねぇとか、漫才で言うんじゃねぇとか、「THE MANZAI」ってそういうとこじゃねぇとか、いろんなことがある。
ただその中で、今、全国で見てる少数の、何人かの人たちが「ありがとう」って言ってくれるんですね。だから漫才をやる。
でもね、誰のために漫才やるのかっていったら難しい。真実ってわからない。正解はみんなそれぞれあるもん。これ言ってて、そうでもないって人、それがいいって人、色々ある。正解に合わせるのって難しい。そもそも真実ってあるのか、社会問題に真実とか正義ってあるのか、ただ世の中に一個だけ真実というものがあるとすれば・・、
この漫才は僕一人でもできると言うこと!!」
(爆笑)
【パラダイス】え~~、ちょっとまって!
(拍手)
いやいや、全然うれしくないですよ、その拍手は!全然テンション上がらんわぁ。
(爆笑・拍手)
【村本さん】
「漫才師やから、最後は笑いにしましたけど、笑ってごまかすなよ。」
文責 小原美由紀
#ウーマンラッシュアワー
#村本さん
#THEMANZAI