つぶやき、遊び・仕事・日常

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たまげた社長メッセージ

2019-08-01 18:17:24 | 日記
ワークは、ささやかですが何社かの企業の株式を保有しています。
その中で、東海エリアの小売業トップレベルのこの企業です。
ここの社長さんは、当時としては若い40代で経営を引き継ぐと業会慣習を次々と破壊しながら成長してきました。
問屋制度・物流システム・メーカー直取引・自社製造・なれ合いを絶つ競合出店等です。
ところが、ここのところ株価がさえません。
不思議に思ってホームページをのぞいてみると、そこには・・・・

◆成長をあきらめたかのような、たまげた社長メッセージがあった
 かっては、社会のせいにするな、業界ルールにとらわれるな、環境のせいにするな、競合のせいにするな、
 自分たちで工夫して成長しよう、だったはずなんですが、70歳をいくつか過ぎて守りに入ったのでしょうか。

 中長期的な成長に向けた戦略
 ・SM事業はオーバーストアの状況は当面続くものと考え、平均的な店舗をいくら増やしても持続的成長はもはや望めません!!
 ・新店投資については、成長ドライバーとしての役割を担うドラッグストアと、新たな成長軸として位置付ける
  スポーツクラブを中心とします。
 ・創立60周年事業の一環として開設した人材開発センターで研修を拡充し、人材を育成しながら働きたい会社を作っていきます。

 第一に、SM事業の成長は望めないとおっしゃってます。ちなみにSMセグメントは62.4%もあります。
 第二に、ドラッグセグメントは22.6%、スポーツクラブのそれはわずかに2.3%です。
 ということは、機関投資家は社長さんがこのような認識の企業の株式よりも、他のドラッグストアやスポーツクラブの株式を
 購入した方が効率がいいと考えるのは当然でしょう。
 企業IR時には、アナリストやストラテジストは仕事柄結構辛辣な質問をするらしいですが、そこはやはり大人ですので
 本当に痛いところは指摘せずに、だまって投資対象から外しているのでしょう。
 第三の、研修・育成が60周年事業?間違いではないのでしょうが、今まで手薄だったということなんでしょうか?

 とにかく全体を通して、成長のあきらめ感がしっかりと伝わってきます。
 こりゃあいかんなぁ。もう完全に終わった会社だ。社長さんも完璧にお年を召されたなぁ。
 株価がダダ下がりなのは当然ですよね。唯一評価できるのは増配をするらしい。
 機関投資家が逃げた後を、じいさんばあさんが配当目当てで買うのかな?
 ワークも時機を見て縁切り(損切り)させていただきますわ。