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カナリヤは死んだ

2019-08-10 09:20:02 | 日記
炭鉱の話を聞いたことがある。
カナリヤは、坑道の環境変化(空気の劣化)に敏感で、それが人間の危機への警鐘になるのだという。
何日か前においらが、東海エリア有数の小売業の社長メッセージについて書きました。
お年もあってか、もう成長をあきらめたかのようなメッセージで、おいらも縁切り(損切り)しようと考えていました。
しかし、第一クオーターの決算発表をみると、利益は一挙に半減、株価はダダ下がり、完全に売り遅れました。
カナリヤは警鐘を発することなく、突然死したかのようです。

◆カナリヤは警鐘を発する間もなく死んだのか 
 決算短信で理由が縷々と記載されているが、素人目にも原因が透けて見える。
 先期のM&A効果で、売上高は19.4%増だ。半面経常利益は18.6%減だ。純利益はなんと54.6%減と悲惨だ。
 M&A自体は悪手には見えなかった。しかし、欲しいほしいが前面に出てデューデリディング(資産査定)が甘かったのだろう。
 売上が20%伸びて経常利益20%減とは、収益性の低い売上が加わったということだ。そして既存セグメントが伸びなかった。
 外から見て値を付けて、短期的には高い買い物をしてしまったということだ。むろん中長期で改善する可能性もあるが。
 
 スポーツクラブ事業については噴飯モノだ。セグメント売上2%で成長ドライバーに位置づけ、投資がかさんで大幅減益!!
 まあこれも将来の成長のための先行投資と無理やりこじつけるのも不可能ではないが・・・
 減損にも問題がありそうだ。やはりM&AのS社の店舗資産の評価が高すぎたのだろう、そして時価評価に引き直し・・・

 高齢者の自動車運転重大事故で必ず聞く言葉がある。
 ・いままで無事故だった。 ・50年間も運転している。 ・ゴールド免許だ。 ・運転には自信がある。
 すべては、自己評価です。
 経営も同じなのではないでしょうか。
 社長さん(会長さん)は、自分はまだまだやれるし、この会社の経営は自分しかいない。
 すべては、自己評価です。
 カナリヤの死(株価暴落)が、人間の死(会社の存続や社員の処遇)につながってはなりません。