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理想の社会はどうあるべきか

2020-03-05 07:32:36 | 日記
工業新聞に格調高い寄稿があった。
寄稿者は、思うところがあって最後に記します。
まずはご一読ください。

◆理想の社会、資本主義のあるべき姿とはどうか
 足下の世界情勢は、ポピュリズムの嵐が吹き荒れている。
 ポピュリズムの温床には格差の拡大がある。
 1980年代以降、所得や資産が上位1%に集中する傾向が高まった。
 富の独占への米国民の怒りが、トランプ大統領を誕生させた。
 英国民はEUからの離脱を選んだ。

 資本主義には、二つの車輪がある。
 競争原理と倫理だ。
 倫理が置き去りにされ、競争原理だけが回り続けた結果が、格差と言う歪みだ。
 格差の是正は、政府の所得再分配機能の強化しかない。
 しかし、財政規律や実効性の観点からも機会の平等を目指すべきだろう。
 教育を受ける権利を拡充し、貧困の再生産を抑制する仕組みづくりを急ぐべきだ。

 理想の社会、資本主義のあるべき姿をどう描くかが重要だ。
 今年のダボス会議でも、「脱・株主第一主義」がテーマになった。
 企業も利益を投資家に分配さえすれば、存続できる時代ではなくなった。
 経営者は、社会や従業員の「幸せとは何か」を考えて、そのための投資を継続していかねばならない。

 平易な物言いで、素晴らしいお考えに感服しました。
 しかし、論者はトラブル続きで利用者に迷惑をかけ続けて低収益にあえぐメガバンクの会長さんと聞くと、
 そういうことは、きちんと経営して利益を出してから言うものじゃないかな、とも思う。
 「正義なき力は暴力だが、力なき正義は無力(寝言)なのだ。」という声が聞こえてきそうです。