つぶやき、遊び・仕事・日常

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報酬と罰金 その2 ~昨日の続き

2020-03-26 07:42:05 | 日記
昨日は、行動経済学によると、与えるよりも奪う方がモチベーションアップには効果的と聞いた。
しかし、生活の中ではそうではない事例も頻出している。
難しいものだ。

◆行動経済学では、与えるよりも奪う方が効果的と言うが・・
 この考え方は、慎重に場面と罰の大小を検討することが必要だと思う。
 卑近なふたつの例を上げてみたい。

 居住する都市をあげてクリーンアップ行動を行う。
 具体的には、各町内会ごとで細部が決められる。
 この町内会では、一般的に参加しやすい日曜日の午前中に集まり、2時間清掃活動を行ってきた。
 しかし、例年不参加者がいて、参加者からは不満が漏れていた。
 今年は、不参加者からは500円の罰金を徴収し、それを活動後の懇親会(茶菓程度)の費用に充てることとした。
 結果は → 例年の2倍の不参加者が出てしまった。
 罰金 = 不参加でOK という間違ったメッセージが伝わってしまったようだ。
 本来日曜日でも仕事なのに、日程調整をして参加していた人や、
 たまの休日の午前中にゆっくりしたい人が不参加になったらしい。

 この保育園では、約束の時間通りに迎えに来ない親に悩んでいた。
 職員が残業を強いられ、いつまでも帰れないからだ。
 なので苦肉の策として、お迎えの時間に遅れた場合は100円の迷惑料を徴収することとした。
 結果は → 遅れる人が続出して、ただちにこの施策は中止し、無料に戻した。
 その結果は → 施策導入時と変わらない遅刻者数で高止まりしてしまった。

 ですので、こういうことは慎重に場面を検討した上で、実施することが必要なんでしょうねぇ・・
 難しいものです。