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なぜ捨てられないのか

2020-03-16 06:52:39 | 日記
歳を重ねて生活を続けていると、住まいは貧乏生活でもモノで溢れてくるものだ。
不要なものは捨てればいいはずなのだが、なぜか捨てられない。
そのうちに必要になるかもしれない、捨てると必要な時にまた買わなくてはならない、といった調子だ。
「こんまり」さんの、ときめかないモノは捨てる、を読んでは見たが現状は変わらない。
そんな理由の一端がわかったような気がします。

◆人はたった数分間でも所有すると愛着を持ち、手放すには痛みが生じる生き物
 米国の著名な心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマンが実験で確認したそうだ。
 その実験のあらましはこんなところだ。
 アイビーリーグ校の学生たちを無作為に2分割する。
 片方のグループには、大学のロゴ入りマグカップをプレゼントする。
 別のグループには、マグカップは与えない。
 そして、実験だ。

 マグカップをもらえなかったグループに、いくらならこのマグカップを購入したいかと質問する。
 被験者たちが答えた値段の平均は、2.87ドルだった。
 マグカップをもらったグループに、いくらなら売ってもいいかと尋ねる。
 被験者たちが答えた値段の平均は、7.12ドルだった。

 つまり人は、たとえほんの短い時間でも所有権を持つと、手放したくないという感情を持ってしまうようなのだ。
 おいらのような貧乏家庭がモノであふれているのは、平均的な人間ということで少し安心しました。
 さらにこの実験から推測できることは、ヒトは現在の生活水準を維持するのが当たり前であって、
 それを少しでも下げる(手放す)ことには苦痛を感ずるということです。
 このことは、現役サラリーマンがリタイア近い場合に心しておくことかも知れませんよね。