卒業記念

これは知りませんでした。
柱のキズはおととしの、５月５日の背比べという歌詞があった。
お勧めは出来ないのだが、卒業記念に校庭の樹木の幹に彫りこみをしておく。
その彫りあとは、将来どうなっていくのか。

◆卒業記念に木の幹につけた彫りこみ、１０年後にははるか上方に移動していくのか
　そうではない。
　１０年後、あるいは２０年後でも同様なのだが、同じ高さのところにあるそうだ。
　樹木の一番上にある芽は、細胞分裂しながらさらに上に伸びていく。
　しかし幹は、樹皮の下の部分が毎年細胞分裂して太くなるだけで、上には移動しないそうだ。
　てっぺんだけが上に伸び、幹は年々太くなって、そうやって樹木は全体が大きくなるようだ。

　考えてみれば、企業や組織もそういうものなのかもしれない。
　先頭に立つ人が常に成長を続け、上へ上へと伸びていく。
　こういう一握りのエリートには、本当に頭が下がるものだ。
　幹の部分にたむろする一般の人々は、同じところで活動しているにすぎないが、それでも樹木全体を太らせる役割はしている。
　簡単に他にとって代わられる存在に過ぎないのだが、それでも全体の役には立っているのだろうな。
　まあ、それぞれの場所で頑張りましょうという訳ですね。