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伊吹おろし

2021-12-26 06:58:00 | 日記
ここ名古屋では、「伊吹おろし」が冬の風物詩だ。
シベリアからの寒気団が日本海で湿気を補充し、それを日本百名山の一つでもある伊吹山周辺で雪として降らせる。
伊吹越えの名古屋市周辺や三重県桑名市周辺では、雪は少ないものの強烈な寒気が吹き付けるということだ。
それでも「弁当忘れても傘を忘れるな」との北陸地方とは違い、冬晴れの日々が続くのでそれは有難いものだ。
で、雪の降る岐阜県の伊吹山周辺はどうなのだろう。

◆日本一(非公式では世界一)の積雪量だった
 1日の積雪量の日本記録は、北海道でも新潟県でも北陸諸県でもなく、滋賀・岐阜の県境である伊吹山観測所だそうだ。
 そこで観測された積雪量は、1927年2月のなんと11メートル82センチだそう、1日の降雪による記録だ。
 ちなみに、2位は5メートル66センチなので、その差は2倍以上もある。
 国連の専門機関である世界気象機関には積雪量のデータはないようなので、公式記録とは言えないかもしれないが、
 正式に観測された記録としてはおそらく世界一と言っても差し支えがないようだ。

 冬季には、東海道新幹線が遅延することが多い。
 その原因の大半は、この伊吹山近くの関ヶ原周辺の積雪によるものだ。
 前述のように、この地域の積雪量が多いことは1927年にすでに知れていたはずだ。
 それでも東海道新幹線がこのルートを通るのは、ある岐阜県選出の政治家によるらしい。
 政治家は地元への利益誘導も必要なのかもしれないが、やはり日本全体にも目配りをお願いしたいものだ。
 ちなみに、リニア新幹線はこのルートは通らない。
 しかし、静岡県でまた別の問題があるようで、政治とはなかなかに難しいものだと感ずる。
 願わくば、政治家には現世だけではなく、将来においても評価される政治力の行使をお願いしたいものです。