つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

麒麟と駑馬(きりんとどば)

2022-02-19 06:59:22 | 日記
詩人サミュエル・ウルマンの「青春」は有名だと思う。
「青春」とは年齢のことではなく、物事に取り組む姿勢そのものだというやつだ。
若くてもやる気がなければそれはすでに青春を終えているし、年齢を重ねてもやる気を失わなければそれは「青春」真っ盛りという訳だ。
だがそれは、功成り名を遂げた老経営者にもてはやされたと聞くと、また違った風景が見えるものだ。

◆麒麟の衰うるや、駑馬これに先立つ(きりんのおとるうや、どばこれにさきだつ)
 この詩が評価され読み継がれてきたのは、「まだまだ若い連中には負けない」という老経営者のの気持ちと共鳴したからなのだ。
 もちろん老兵には老兵の良さはある。 
 だが組織の活力と言う観点から考えてみれば、年寄りがいつまでも先頭に立っているべきではない。
 プラス面よりも、マイナス面の方が圧倒的に多いということをしっかりと考えねばならない。

 麒麟(きりん)とは、一日に何千里も走る駿馬のことだ。
 そして、駑馬(どば)とは並みの馬のことだ。
 どんなに素晴らしい麒麟でも、年齢を重ねれば駑馬にも劣るということらしい。

 これは企業経営者にその例を多く見る。
 創業者はたしかに非凡な能力で企業を急成長させた。
 だがここにきて、その成長は頭打ちだ。
 それを認められない老経営者は、冒頭のサミュエル・ウルマンを引き、老いた自分を正当化するのだ。
 おいらがかってお世話になった企業も、そんな状況ではないのかとちょっと心配だ。