日経新聞からの受け売りなのだが、とても興味深いコラムがあった。
物流会社は、一般的には運んでなんぼという感覚だと思う。
だが、顧客目線では、運ぶことに価値を感じているわけではないようだ。
彼らは、運ぶことはコストの発生であり、できるならば運びたくはないと考えているのではないか。
そんな仮説を立てた人物が、「運ばない」という価値の提供を始めたそうだ。
◆「運ばない物流」の提案
金沢市に本拠を置く3PL(サード・パーティー・ロジスティックス)のビーイングホールディングスがそれだ。
メーカー・卸・小売りの物流センターを同じ施設内に集約して拠点間配送を不要にするというアイデアだ。
日本の伝統的な商慣習では、卸(問屋)は、小売り店舗に個別配送することが原則だ。
だがそれでは効率が悪いし、小売りサイドでも何十社の卸の荷受けや検収は煩雑だ。
そこで小売りが通過型のセンターを作り、そこに卸が一括納品するスタイルが広まった。
卸は個別配送する手間がなくなるので、小売り側にセンターフィーを支払い、小売りはその費用で自社で個店配送するわけだ。
このセンターフィーは、取引の力関係で決まるため、多くは小売りはセンターフィーで差益を得ている。
小売りは一見有利なようだが、こうしたセンターフィーに利潤を頼っていると、本業=売買差益での利益創出が不得手となってしまう。
なので、ビーイングホールディングスは、3PLとしてセンター作業の工程単位で緻密な原価計算を行い、
卸と小売りが納得できる料率まで提案している。
むろん、その過程で自社が利益を得ていることは言うまでもないのだが。
→なるほど、たしかに無駄には運ばないというのは、メーカー・卸・小売りの全ての利益につながるのかもしれませんね。
物流会社は、一般的には運んでなんぼという感覚だと思う。
だが、顧客目線では、運ぶことに価値を感じているわけではないようだ。
彼らは、運ぶことはコストの発生であり、できるならば運びたくはないと考えているのではないか。
そんな仮説を立てた人物が、「運ばない」という価値の提供を始めたそうだ。
◆「運ばない物流」の提案
金沢市に本拠を置く3PL(サード・パーティー・ロジスティックス)のビーイングホールディングスがそれだ。
メーカー・卸・小売りの物流センターを同じ施設内に集約して拠点間配送を不要にするというアイデアだ。
日本の伝統的な商慣習では、卸(問屋)は、小売り店舗に個別配送することが原則だ。
だがそれでは効率が悪いし、小売りサイドでも何十社の卸の荷受けや検収は煩雑だ。
そこで小売りが通過型のセンターを作り、そこに卸が一括納品するスタイルが広まった。
卸は個別配送する手間がなくなるので、小売り側にセンターフィーを支払い、小売りはその費用で自社で個店配送するわけだ。
このセンターフィーは、取引の力関係で決まるため、多くは小売りはセンターフィーで差益を得ている。
小売りは一見有利なようだが、こうしたセンターフィーに利潤を頼っていると、本業=売買差益での利益創出が不得手となってしまう。
なので、ビーイングホールディングスは、3PLとしてセンター作業の工程単位で緻密な原価計算を行い、
卸と小売りが納得できる料率まで提案している。
むろん、その過程で自社が利益を得ていることは言うまでもないのだが。
→なるほど、たしかに無駄には運ばないというのは、メーカー・卸・小売りの全ての利益につながるのかもしれませんね。