17世紀フランスの貴族にして文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコーの言葉が耳に痛い。
我々は、自分が理解できないものや手の届かないものを見たときに、
どうせたいしたものでないとかくだらないとか否定的な態度を示すものだ。
それは容易なことだが、早急に良しあしを決めつけるのではなく、
客観的に対象を観察し、順序だてた思考によって結論を出すことが賢い態度だといえよう。
つまり、否定する前に理解することが大事なことなのだ。
◆あまり利口でない人は、一般に自分の及びえない事柄についてはなんでもけなすもの
その指摘には2種類あるのかもしれませんね。
ひとつはラ・ロシュフコーの述べる通り理解不足によるもの、
そしてもうひとつは自分には無理なので負け惜しみを言うという場面ではないのかな。
なので、ここでちょいと反省です。
何事も頭から否定したり、反対したりということは避けないとね。
あまり利口でない人の仲間にはなりたくないものですから。