より良く生きるために

ソクラテスがこう言ったらしい。
人はなんのために生きるのか。
ただ日々、食べるために生きるのか。
その日その日の営みのために生きているのか。
そうではないはずだ。

◆生きるために食べよ、食べるために生きるな
　人は生きるために、日々の営みを繰り返しているのだ。
　生きる目的と、そのための行為を取り違えてはいけない。
　つまり、手段が目的になってしまってはいけない、という意味のようだ。
　そして、これは「食べる」ことだけにとどまらないようです。
　勉強をするために生きるのではなく、金を稼ぐために生きているのでもない。
　より良く生きていくために、これらの行為が存在しているようです。
　では、より良く生きるとはどういうことなのか。
　ここで、はたと立ち止まってしまう。

　対して、フランスの哲学者ルソーはこう言っていたっけ。
　「最も長生きした人間とは、最も歳を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。」
　この言に沿うならば、人生とはそれ自体を楽しめば良いということ。
　おいらのような凡人は、こちらの方が分かり易く感じる。
　他人に迷惑を掛けることなく、時には他人の役に立つことをする。
　そして、あれこれと悩むことなく自分の人生を楽しむことに集中する。
　それこそが、より良い人生を過ごすということにつながる。
　多少、解釈が間違っていても良い。
　そんな気持ちで生きていきたいものだ。