The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

2、理科授業づくりの技術と手順  ~~授業づくりの道程~~

2015-01-24 11:04:53 | 日記

 (図表3-2)

子どもたちに確かな力をつけるためには、日々の理科授業を充実し、指導を着実に積み上げることが何よりも大切になる。

そのためには、①教科書の内容を吟味し、

②必要な観察・実験や資料等を検討し、

③子どもの先行経験や見方・考え方や技能・能力を調べ、

④よりよい学習指導案を作成し、

わかる楽しい授業を行うように教材研究に努めることにある。わかる楽しい授業とは、知的に満足する授業であり、思考を促し深め、なるほどと納得できる授業である。

 

(1)授業で何を教えるか=指導内容を捉える

①小学校学習指導要領を読み取る

「小学校学習指導要領や小学校学習指導要領解説 理科編」に述べてある目標や学年目標、内容の区分、学年内容などの中から、該当する単元の指導に関するものを調べる。目標と内容の構造は、図表3-2のようになっており、全体の関係を掴んでおくことによって理解が容易になる。

次に、使用している教科書や教科書会社発行の指導書で、単元で取りあげている目標と観察や実験の内容、指導展開を調べ、小学校学習指導要領の目標と内容をどのように授業化しているかを理解する。

 

②指導内容をさらに突っ込んで深彫りする

指導内容を納得、理解するために、つぎの順序で教材研究を深めたい。

ア、各社教科書会社発行の教科書を比較検討することによって、単元展開の幾つかの傾向を掴むことができる。

イ、教科書会社発行の「指導書」を読み、単元の全容を掴む。

ウ、学校発行の紀要などで先行実践を調べ、学習者側の既習や先行経験や見方・考え方などを把握する。

エ、あやふやな理科の内容は、中学校や高校の理科関係の教科書を紐解いたり、参考書や専門書を読んだりして確認する。インターネットや雑誌に目を通すことも役に立つ。インターネットの情報は発信している内容の精査がされていないので、鵜呑みにせず各方面より吟味されたい(出典元は、誰が発行しているページか、など確認したい)。書物や雑誌に関しては、編集者や発行元が目を通されているので、責任の所在が明確になっている。

 

さらに、加えて、

オ、前学年の受持や学年の先生に子どもの様子や取り組んだ具体などを聞く。

カ、理科教科部に不明なところは指導を受ける。職員室でもみんなが気軽に尋ね合える仲でありたいと思う。聞くのは恥ではない。知らないことで、子どもに接する方が恥かしいことであることを肝に銘じておきたい。

また、他教科との関連も考えたい。

○算数・・・数、量、形、測定の技術、図・表・グラフの作成など、結果や考察のとき関連を図る。

○国語・・・記録と作文力、文章力など書く能力を鍛える。

○図工・・・道具、材料使用の技術など技能面を養う。

○その他・・・体育、保健、家庭の内容及び技術など。

 

 ③素材や教材選びのためにアンテナを高く掲げる

理科の学習は事物や現象、材料、道具があって成立する。物の種類や数によって、起こる現象も変わり、取り扱う学習活動も変わってくる。

目標を達成するために最もふさわしく、子どもたちが発想豊かにはたらきかけ、活動を発展できると考えられる物や道具などの選択や、それを使ってのさまざまな活動の順序を慎重に計画することが肝要になる。

100円シヨップやデスカウントストアーなどを幾つか回ることによって、学習に必要な安価な素材を見付けることができるので、是非勧めたい。休日が素材探しのプールができる絶好の機会になる。

 

 

 


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