矢嶋武弘・Takehiroの部屋

83歳のジジイです。 日一日の命
SNSが歴史をつくる SNSの時代が来た!

皇居を国民に開放し、天皇家は「京都御所」に戻ろう!

2025年01月07日 04時38分09秒 | 政治・外交・防衛

2016年4月に書いた以下の記事を復刻します。

<はじめに>

憲法改正の議論が高まってきたが、それならまず、天皇の地位、役割などを論議する必要があると思う。
ここで個人的なことを言わせてもらうが、私は子供のころから、今の「皇居」は国民に開放されたら良いと強く願ってきた。徳川家がかつて江戸城から去っていったように、皇室も今の皇居から移っていくことを願う。しかも、皇室には別に「京都御所」という歴史的な場所が現存するのだ。そこへ移られた方が良い。
そこで以下に、天皇家の移転について、あらゆる角度からざっくばらんに論じていきたいと思う。また、皆さんにもぜひ考えてもらいたい。

「京都御所」は大変な歴史と伝統のある場所である。正式には南北朝が合一した明徳3年(1392年)から明治2年(1869年)、明治天皇の東京行幸時までここに皇居があった。さらにさかのぼれば、平安遷都(延暦13年・794年)以来、事実上ずっと皇居があったと言ってよい。そこに天皇と皇室が移る・戻るとしても、なんらおかしくはないのだ。
歴史的な話は別として、仮にそうなると、首都は東京かそれとも京都かという議論になる。それを議論する前に、私個人としては、天皇は世俗的な政治の世界から、完全に離れた方が適切だと思っている。つまり、天皇は「国事」行為から離れ「祭事」に専念された方が良いのだ。これは少しでも“祭政一致”の面があるのは良くないという意味だ。
それには当然 反論があるだろう。天皇の「国事」行為は憲法に規定されており(憲法3条と7条)、なんら不都合はないと言う人も多いと思う。しかし、厳密に考えれば、これは祭政一致の延長だとも言える。天皇が国会を召集するなどの国事行為をしなくてはならないのか。そんなことは衆議院議長や参議院議長の手で簡単にできるのだ。
国粋主義者などの人から、天皇は「最高位の神官」ということをよく聞く。つまり、政治など世俗のことではなく、神事・祭事をつかさどるという意味だろう。具体的には四方拝や新嘗祭などの祭祀で、それが天皇の本来の仕事だという。だから、天皇が「国事」を行なうのは祭政一致、政教一致の面が出てくると見た方がよい。
ところが、近代的な民主国家では政教分離、つまり祭政分離がしつこく言われており、政治と宗教は厳しく分離されている。だいぶ理屈っぽくなったが、「最高位の神官」である天皇は、できるだけ国事、つまり政治の世界に関わらない方が適切なのだ。そういう意味でも、天皇家は純粋に祭祀だけが行われる京都御所に移られた方がよい。京都御所は政治とは無縁なのだ。

話を現実的なことに変えたいが、東京への一極集中が問題になって久しい。政治家はよく「東京一極集中」の是正や首都機能移転などと言っていたが、ほとんど何もしてこなかった(だから今ごろになって「地方創生」「ふるさと創生」などと言っているのか!?)。 こういう状況で、少しでも東京一極集中の是正や地方分権、首都機能移転などを真剣に考えるなら、皇居の京都御所移転は目覚ましい効果を発揮するだろう。
また、今の皇居跡地をどうするか、さまざまな意見が噴出するはずだ。もちろん、皇居の一部はそのまま保存されるとしても、大部分は国民に開放されるべきである。当然、国立公園や新たな迎賓館、国立劇場や果ては無名戦士の墓など、多くのアイデアが出てくるはずだ。これは21世紀の日本と東京の活性化にもつながる。
また、国の「首都」とは何か、国の「元首」とは何かなど、いろいろな問題点や課題についても次回の記事で考えてみたい。(2016年4月11日)

参考「京都御所」→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BE%A1%E6%89%80


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『花』 | トップ | 皇室が「京都御所」に戻るべ... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヒデ★)
2016-02-06 21:24:05
式典等の関係で総理と陛下が離れた場所に居ると
どっちかの移動が大変ではないでしょうか。

仮に陛下が西に行かれたとしても地方が活性化
するようには思えません・・・。
返信する
天皇の国事と神事 (矢嶋武弘)
2016-02-07 04:12:42
今のままではその通りですね。天皇が「国事」行為を行なっていますから。
記事のように「国事」行為から離れればの前提です。もし、神事(祭事)だけに限定されれば、なんの支障もないと思います。むしろ、やりやすくなるでしょう。
天皇の存在と役割は大きいと思います。もし西に行かれれば、地方の活性化だけでなくいろいろな好影響も出てくるでしょう。京都の人たちは、今でも京都を「首都」と考えていますから。
返信する
Unknown (ヒデ★)
2016-02-07 10:29:04
それにしても仮に勲章を授与される時に、コロコロ変わる総理大臣から貰うよりは
陛下から頂いた方が遥かに重みがあると思います。
視察もしかり。

国家の象徴である陛下のお役目はそれだけ重みがあるという事だと思います。

京都は既に活性化しています、いつも混んでいますよ。
返信する
勲章 (矢嶋武弘)
2016-02-07 11:08:04
そんなに勲章が良いですか。それは個人の好みでしょう(笑)。
ずいぶん権威主義的ですね。
返信する
Unknown (神奈川県人)
2019-01-04 20:30:11
こんばんは。僕も矢嶋様の御提案に大賛成です。
やはり皇族方は、京都か奈良が良く似合います。
元々の御住まいで「都」ですから。
それと神奈川県に住んでいる僕としましても東京圏は人が多すぎると思います。日本列島は「北海道から沖縄」迄が日本ですから各地域に人々が滞在・定住して生活できれば素晴らしいので
各省庁、大企業、大学もそれぞれ分散した方が良いかと思います。

返信する
21世紀の大きな課題 (矢嶋武弘)
2019-01-05 04:53:10
ご賛同、ありがとうございます。
これは21世紀の大きな課題になるでしょう。
国粋主義者が言うように、天皇は『最高位の神官』ですから、国事行為などの“俗事”に関わらない方が適切で、賢明なのです。
また、日本人は放って置くと必ず一極集中になります。
一極集中の是正のためにも、天皇家のご西下を切に願うものです。
重ねて言いますが、これは21世紀の大きな課題になると思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・外交・防衛」カテゴリの最新記事