<以下の文を復刻します。>
飽食大国・日本を批判していたら、「もったいない」という言葉を思い出した。一時、故ワンガリ・マータイさん(ケニアのノーベル平和賞受賞者)が世界に広めてくれて有名になった言葉だが、最近はあまり聞かない。
「もったいない」は英語だと"wasteful"で、むだづかいが多い、浪費的な、不経済なという意味だから、より分かりやすく現実的だろう。しかし、この日本語には物に対する畏敬の念、感謝の気持が込められているように思う。その点が素晴らしいのではないか。
かつてバブル経済全盛の頃は、よく「消費は美徳」と言われたり、使い捨てが励行されたように記憶しているが、再び経済が活性化されようとも、そんなことは二度とあってはならない。
「もったいない」は日本人が作り出した、日本発の言葉だ。「おもてなし」も良いが、われわれは誇りを持って「もったいない」精神を広めていこう。
わが家のことで恐縮ですが、夫は私から見ると変なところにいわゆる”ケチ”です。変なところというのは、食べ物・・・。
私は戦争戦後の物資のない異常な数年間を過ごしたせいと理解をしていますが、考えたらその後のものにあふれた時代のほうが長いと思うのに食べ物を捨てるなどを異常に嫌います。
しかし、家電などにはその限りではなく、割と新し好き、車の購入は今回は特に早くたった3年で買い換えました。まだ新車は届いていませんが。。。
この極端さが私はついていけませんね。
私は車など走って用事が足りればいいと思うタイプです。実にもったいない!
私はご主人より10歳ぐらい若いはずですが、食べ物については「残してはならない。バチ(罰)が当たるぞ」とよく言われました。今でもそれが身に染み付いているのか、食べ物を残すことをもったいないと思っています。
これは終戦直後の食糧不足から来ているのでしょう。それと「飽食の時代」への抵抗感があるのでしょうね。
一方で豊かになったせいか、自分の趣味にはお金を使うことがよくあります。でも、それは大抵の人がそうでしょう。
車に使おうが、女性が化粧や美容にお金を使おうが、それは各人によって違いがあって当然です。それだけ現代は余裕が出てきたのでしょう。
何かとりとめのない話になってしまいましたが、戦後の食糧難を体験した者にとっては、食事に神経質になることがよくあります。
食べ物を残すと、今でも「バチ(罰)が当たるぞ!」と、あの世から親に叱られそうです(笑)。