うどんの研究
連載中
(19) 「サンドイッチ」とその仲間
焼サンド3種 2/2 new
「BLTサンド」は、もっと
手軽にできて、ジューシーな
サンドイッチで、トーストし
たパンにバターを塗り、マス
タードを好みで塗り、こんが
りと焼いたベーコンにスライ
スしたトマト、レタスにマヨ
ネーズをかけパンをのせ、食
べやすい大きさに切って食べ
る。フランスの焼サンドは「
クロック・ムッシュー」。
クロックとは、食べた時の食
感カリカリという音のことを
言い、その名の通り、熱いう
ちにカリッといただくのがお
いしい。 こんがり焼いたパ
ンにバターを塗ってロースハ
ム、グリエールチーズを挟ん
で好みの大きさに切って食べ
る。 このクロック・ムッシ
ューに目玉焼きを挟んだもの
は「クロック・マダム」と呼
ばれている。
(次回に続く)
焼サンド3種 1/2
「アメリカンクラブハウスサ
ンド」というサンドイッチは
、アメリカ風のサンドイッチ
という意味で、アメリカのカ
ントリークラブで作り始めら
れたところからその名がある
。 具だくさんのダイナミッ
クなクラブハウスは、トース
トした3枚の薄切りパンを用い
、2 枚にバターを塗り、最後
の 1枚に玉ねぎ、ピクルスの
みじん切りにマヨネーズを合
わせたタルタルソースをたっ
ぷりと塗り、カリカリに焼い
たベーコン、ソテーした鶏肉
にトマトをのせ、またもう 1
枚のパンには、焼いたロース
ハム、その上に水を切ったレ
タスをのせ、タルタルソース
を塗ったパンをのせ、三角形
に切って四等分にする。
(次回に続く)
アフタヌーンティーには
19世紀半ばに、イギリスの貴
婦人たちの間で始まった食習
慣「アフタヌーンティー」。
軽い昼食と8 時すぎの夕食の
間にいただくもので、紅茶を
ゆったり飲みながら、3 段の
ケーキ・スタンドにのせたス
コーン、ビスケットやケーキ
、そしてティーサンドをいた
だくというもの。 ティーサ
ンドは、指先で軽くつまめて
、一口サイズのサンドイッチ
で、きゅうりを挟んだ「キュ
ーカンバー・サンド」をはじ
め、ハム、卵、チーズなどの
材料を挟む。
(次回に続く)
サンドイッチの由来
イギリスのサンドイッチとい
う町の領主サンドイッチ伯爵
。 カードゲームが大好きな
伯爵は、食事をとる間も惜し
んだ。 彼が考え出したのが
、カード中にも食べることの
できるもので、トーストした
パンにコールドビーフを挟ん
だシンプルなサンドイッチで
した。 そもそもサンドイッ
チは、その名の通り、間に挟
むという意味がありますが、
イギリスだけでなく、フラン
スでも古くから農作業の合い
間に食べるお弁当として用い
られたようです。
(次回に続く)
謎の「313」
語呂合わせのうまい日本人の
発想の極致が謎の数字の組み
合わせ「313」。 3とい
う字が1という字を両側から
挟んでいる。 なので「サン
ドイッチ」。そうです3月13
日はサンドイッチの日。
わかりやすい謎ですね。
(次回に続く)
(18)「月餅」と「饅頭」
まんじゅうの珍品 new
東京名物「揚まんじゅう」。
小麦粉生地にあんを包んだま
んじゅうに、てんぷらの衣を
つけて揚げたもので、揚げ立
てもおいしいがさめてもいい
。衣とあんの相性が絶妙です
。同じように、茶まんじゅう
に衣をつけて揚げた「まんじ
ゅうの天麩羅」は福島の郷土
料理です。
(次回に続く)
「饅頭こわい」二題2/2
悔しがった若い衆は「本当は
何がこわいんだ」と問いただ
すと「苦いお茶が一杯こわい
」お察しの通り、男のこわい
と言った饅頭は男の好物だっ
たという落語「饅頭こわい」
のオチです。もう一つは、あ
る小学生のはなし。おつかい
で和菓子を買いに走ったA子
ちゃんは、言いつかったお菓
子がなかったので、大ぶりな
おまんじゅうを見つけて、き
っと喜ばれるだろうと勇んで
帰ったところ、こっぴどく叱
られた。大きいからいいと思
って買ったおまんじゅうは何
と「葬式饅頭」だったのであ
りました。とんだ饅頭こわい
のおはなしでした。
(次回に続く)
「饅頭こわい」二題1/2
町内の若い衆が集まって話を
しているうちそれぞれの恐い
ものは何か、ということにな
った。ヘビ、ナメクジ、ドジ
ョウから、そば、うどん、一
人だけ「まんじゅうがこわい
」という男がいた。若者たち
は口々に、いろんな饅頭の名
前をあげ、男をからかった。
男はたまらず顔色を変えて、
隣の部屋でふとんをかぶって
寝込んでしまう。やつは、い
つも威張っているから少しこ
らしめてやろうと皆の意見が
一致して、饅頭を買ってきて
、男の枕元に置いたら、何と
その男は「こわい、こわい」
と言いつつ、そこにあった饅
頭を全部平らげてしまう。
(次回に続く)
「饅頭」日本へ到来 2/2
また、京都の僧侶が宗から帰
国の際に弟子として伴ってき
た林浄因。この人が奈良に居
をかまえ、宗で会得した饅頭
の製法をもとに饅頭屋を開い
た。仏教の戒律で禁止されて
いる肉が使えないため、小豆
のこしあんを生地で包んで蒸
したものを「奈良まんじゅう
」として売り出した。これが
現在の「塩瀬」の饅頭へと引
き継がれている。
(次回に続く)
「饅頭」日本へ到来 1/2
室町時代に中国から到来した
禅宗文化。この時期に喫茶の
習慣とともに伝わったのが、
点心。つまり間食、おやつで
ある。この中に含まれていた
のが果物や饅頭で、めん類な
どもあった。実際饅頭は、鎌
倉の末期に中国からの留学僧
によって伝えられた。諸説が
あるが、一つは、宗から留学
を終えて帰って来た聖一国師
が、寺を建立するために博多
に出向いた折にその地で出会
った茶屋の主人栗波吉右衛門
に留学先で覚えた饅頭のつく
り方を伝授し、吉右衛門が後
に「虎屋」という屋号で店を
開いた。<伝わったのが、甘
酒を生地に加えた「酒まんじ
ゅう」である。
(次回に続く)
饅頭を発明したのは誰?
2/2
孔明が戦さをふり返り、河の
神様を鎮めるための祭文を読
み、供え物を河に投げたとこ
ろ、嵐はおさまったという。
三国志の中にある本当は恐い、
饅頭の一説でした。さて、孔
明のつくり出したとされる饅
頭は現在の「包子(パオズ)
」つまり、日本でいえば肉ま
んのような、肉を細かく刻み、
野菜のあんを小麦粉の生地で
包んで蒸したものでした。中
国の饅頭の仲間には、いずれ
も小麦粉の生地に蓮の実あん、
ごまあん、小豆のこしあんな
どを入れて包んで形を整えて、
蒸したものがあり、思い思い
の形をしたもので、果物に見
立てたり、仏様の手の形をあ
しらったものまである。
(次回に続く)
饅頭を発明したのは誰?
1/2
饅頭の起源といえば、やはり
中国。諸葛孔明が戦いの帰途
にあった時、天候が変わって
大嵐となり、河を渡ることが
できなくなった。この嵐を鎮
めるには、河の神様に供え物
をささげなければならないと
いう進言が降伏した側の長か
らあった。その内容というの
が、人間の生首49個、黒い牛
、白い羊であった。孔明は戦
で勝った方も、負けた方も多
くの人がいのちを失ったので
、これ以上の犠牲者を出すこ
とはならないと、牛や馬をつ
ぶして、小麦粉の生地で包ん
で蒸したものを生首に見立て
て供えた。河の神様というの
は、実は戦いで争った相方の
戦死者だった。
(次回に続く)
中秋節のお菓子「月餅」
4/4
基本的な作り方は、薄力粉、
強力粉、砂糖、ラードを合わ
せ、水を加えて練り上げてね
かした生地と、薄力粉とラー
ドを合わせてまとめたものを
包み込むように生地を合わせ
てから、のし棒でのばし、丸
い型で生地を抜いてから、あ
んを包んでいく。さらに月餅
の型に入れ、形を整えたあと
に、上の部分に水を吹きかけ
てからオーブンで焼き、焼き
色がついたら、とり出して卵
黄を表面にはけを使ってぬり
、さらに焼く。
(次回に続く)
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