古い投稿に手を加えて再投稿します。
2020年11月29日の日曜日、前から気になっていた奥武蔵の秩父往還と四寸道を結ぶ道を歩いてみた。
秩父往還という古道はほかにもあるが、この往還は越生から秩父へ抜ける尾根道で、四寸道は別名高山街道、吾野の高山不動と越生を結ぶ尾根道だ。
越生を起点に秩父往還をたどり、飯盛峠をへて高山不動の上にある関八州見晴らし台をへて四寸道へと前から考えていたルートだ。
朝の雑事をすませて越生から黒山行き10:20のバスに乗る。
麦原入口で降りて秩父往還にむかった。
もちろん昔の往還なのでせいぜい馬で荷物を運べる程度の道だったはずだ。
でもこういう道は、尾根の急なところはジグザグになっていて尾根も深くうがってあったりして歩きやすいものだ。
実際もそのとおりなかなか歩きやすいコースになっていた。
麦原入口でバスを降り、麦原へ向かう道の途中から左手へ小寺の方に入っていく。
すぐに小寺の地蔵尊がある。いっしょに並んでいる石碑には「奉拝湯殿山百番供養塔」ときざんであった。
はるか遠く山形の地と信仰でつながっている。
斜面をのぼっていくと日当たりのよいところはユズ畑になっている。
登山道に入っても道幅は2m弱あって、馬で荷物を運んだことが想像できるが、今は雨水にえぐられてしまっている。
尾根に登りつくと「白子石」の看板。大きな白っぽい岩がある。たぶん石灰岩だろう。
ずっと杉林の静かな道だが、アジサイ山公園との分岐をすぎると、ようやく開けたところに出た。
その先が龍ヶ谷からあがってくる舗装の林道だった。
そこからすぐ、12:15には野末張(のすばり)展望台というところに到着。
赤城山から日光、北関東が一望だ。
よく見ると上越国境の山々も白く見えている。ここで昼食にした。
静かなところだ。それでもちらほらと訪れる人があって、のんびりと休んでいく。バイクの人もいた。
野末張展望台からは少し舗装の林道を歩き、ふたたび山道に入ると大築山に向かう尾根との分岐がある。
分岐をすぎると下りになり、またまた林道にでる。
またすぐに山道に入るのだが、今度は未舗装の林道や山道が分岐していてわかりにくい。
飯盛山をこえて飯盛峠へむかったつもりだったが、間違えて飯盛山によらずに奥武蔵グリーンラインにでてしまった。
これまでたどってきた秩父往還がこのあたりをどう通っていたかは、グリーンラインなど舗装の道が出来てしまったいまでは跡形もなくわからない。
そこからも舗装道路と山道を交互にたどって関八州見晴らし台へむかう。
林道から50mほど登るとそこはもう関八州見晴らし台。
日曜なのでかなりの人が休憩していた。
この日はときどき日差しももれてくるのだが、上空は厚い雲におおわれていた。
奥多摩の山々。右端に見えている三角形は武甲山だ。
見晴らし台から10分余り下った地点から四寸道にはいる。分岐点は左に折り返すように斜面にそって下っていく。
最初はしっかりした道だったが、やがて道が沢をくだるようになると大荒れだった。
でもその荒れ果てた道の岩の上に石仏があってここが昔の参詣路だったことを示していた。
また少し林道をあるいて二度、三度山道に入ったり出たりを繰り返す。
案内標識もなく分岐も多いので迷い易い。でも幸い間違えずに目的の横吹峠にたどりつき15:22黒山のバス停にたどりついた。
言葉ではコースがわかりにくいので地図で紹介しておく。
麦原入口10:35⇒登山口11:14⇒白子石11:39⇒あじさい公園への分岐12:04⇒野末張展望台12:15⇒高山展望台13:30⇒石仏14:10⇒黒山バス停15:30
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