趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの歴史探訪取材日記:余呉湖から高時川上流域

2013-09-02 18:49:17 | ブロガー:滋賀県の企画

 「滋賀県のいいところ」紹介
   近江歴史探訪取材記(Cコース)
      Cコースの表紙と目次です
 
余呉湖周辺から高時川上流域を訪ねて

             (滋賀県長浜市余呉町)
      滋賀県教育委員会文化財保護課の企画
      ブロガーとして参加させて頂きました

              今回は
高島市、日野町(蒲生郡)に次いで3番目、余呉町のお話です

下記に目次がありますので、1部、2部、3部とそれぞれ (ここを)
   をクリックしていただき ご一読下さいますようお願いします。


 賎ケ岳山頂から余呉湖周辺 左上に行市山のピークが (2007年10月撮影)

余呉町は、こんなところです
私、Kennyの生まれた琵琶湖の北端、塩津しお:現長浜市西
浅井町と行市山(佐久間盛政の砦)を隔てた隣どうしの町です。なんと言
っても「賎ケ岳の合戦」のど真中、その激戦地だった所です。

今回の探索はこの戦国時代の遺跡ではなくて、まだまだある余呉町
の魅力です。余呉湖、それにまつわるお話、天女伝説、奇祭、神社仏
閣。他にも湖北ならではの食文化、
リゾート地。最近では奥深い山岳
地帯を歩く余呉トレール等々、それらは本当にこの余呉町の魅力で

す。結構面白いところですよ!
今日はその内の幾つかを紹介します。

JRで余呉町にお越しの場合は
北陸線、余呉駅
です。駅にはレンタルの自転車もあり、歩いてはねー、
の方には余呉湖 周囲6kmを楽ーぅに自転車で一周して探索できます。

        さて、それでは探索開始です
       三回(部)に分けてこのブログでUPします

3部の各日記は下に掲げます目次(ここを)リックしてください

1.第1部:  天女伝説    ・天女衣掛けの柳
  (ここを)                   ・天女の銅像
                   ・桐畑太夫屋敷前

          蛇の目玉石、 蛇の枕石
 
                  鳥帽子岩・お膳岩

2.第2部:  余呉湖今昔  ・飯浦送水隧道
  (ここを            ・余呉湖放水隧道
                   ・同、放水隧道

3.第3部:  神社仏閣   ・乎弥
おみ)神社・乎彌神社            
  
(ここを                        ・洞寿院
                                       ・弘善館
                  
         祭り、文化   ・茶わんの館

          特産物、賤ケ岳サービスエリア


      余呉湖(鏡湖) 国民宿舎 「余呉湖荘」
前から 2007年10月撮影


             余呉町へのアクセス

                          
                     クリックで拡大してご覧ください

                 奥琵琶湖観光協会のパンフレットより

    

       今日もご覧くださいましてありがとうございました

 

 

コメント (2)
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Kennyの歴史探訪取材日記:余呉湖から高時川上流域-03

2013-09-02 18:48:45 | ブロガー:滋賀県の企画

 余呉湖周辺から高時川上流域
   を訪ねて
 滋賀県長浜市余呉町
第3
(最終編)、神社、古刹、リゾート、食文化

弘善館
管山寺
の寺宝を収蔵、展示しています。奈良時代の木心乾漆像
十一面観音像は稀観品です。 北国街道(国道365)沿いにあります。


              管山寺への入口


                               弘善館


                                 展示物  (弘善館)

何度か管山寺を訪れたが、当寺は辿りつくにも一苦労です。このよう
な宝物は許される限りここ、弘善館のように保全が出来てしかも人里
にあれば簡単に見学も可能でいいですね。

      
        管山寺 (写真は滋賀県公式観光サイトより拝借)


                             管山寺とは



                  
                        写真の上をクリックして、解説、地図をご覧ください

今回は時間の関係で(見学・登山に往復90分を要す)訪問はしていません。

茶わん祭の館


                     茶わん祭の館  余呉町上丹生

地元の茶わん祭の山車のレプリカを展示した施設です。他に同町の
祭りも紹介しています。なお、常時は開館しておらず、見学には予約
が必要です。 連絡先は最後に
記載してあります。


                    観光協会のパンフレットより


       
             同パンフレットより

何年かに一度のお祭りで、次回は2014年5月4日だそうです。本
来は3年毎のお祭りだったようですが。


    これらの茶わんなどを主軸につなぐ方法は秘伝(極く少人数のみ)とか


洞寿院


           なんと荘厳で大規模な曹洞宗のお寺が余呉町に 

湖北を代表する曹洞宗寺院です。観音菩薩立像(重要文化財)など
多くの寺宝があります。 予約で座禅修行も可能です。

 
              当寺の案内板          写真をクリックし拡大してご覧ください


                                本堂

このお寺も本堂内の見学は予約が必要です。連絡先は最後に記載
してあります。

乎弥神社(おみじんじゃ)
江戸時代以来、下流の村々は干ばつ時にこの神社に参拝してから、余
呉の水を引く海尻堀をおこないました。境内の造形物には白鳥の文様
が刻まれています。天女伝説に関係するのでしるょうかここでもみること
が出来ます。 余呉湖から引いた江土川が赤い橋の下に
流れています。 
(注) 江土川  慶長年間に余呉湖の水を引く為に切り開く




            
               白鳥の文様です



菊水飴
菊水飴は、滋賀県長浜市余呉町の名産として親しまれています。350
余年の伝統の味を今に伝えている無添加食品の飴です。菊水飴本舗
は旧北国街道に位置し、江戸時代から旅人の疲れをいやしたといわ
れる「飴」です。私も18歳まで木の枝や箸に巻き付けてペロペロと、懐
かしい飴さんです。でも本舗を訪ねたのは初めてです。

           


  なんだったか、京の高貴な所からその昔に送られた暖簾やそうです

菊水飴本舗のHP http://www.kikusuiame.com/

北国街道、国道365号線沿い、坂口という集落にあります。

ウッディパル余呉
リゾート施設です。一年を通じて楽しめます。私もロッジの利用、郷土
史などのセミナー、子供が幼い時にはスキーも。また余呉町のイベン
トなどで何度も訪ねています。


                  ウッディパル余呉のパンフレットより


               近江水の宝、その取組、水力発電装置です


                              ウッディパル余呉のHPから                                      

    ウッディパル余呉のHP   http://woodypal.jp/

賤ヶ岳サービスエリア


                          北陸自動車道 賤ヶ岳SA です


              国道365号線 坂口と云う集落のこの看板が目印です

なんと、北国街道、国道365号線からとことこと歩いて(勿論車はIC
からでないと入れませよね
)辿れる所にあります。レストランなんぞそう簡
単に見つけられるはずがない風光明媚で長閑な町です。腹が減った
ら・・、ありました、立派なレストランです。 だって
高速道路のSAです
ものね。 探索時にお勧めです。

余呉湖観光館
余呉湖畔にあり、観光案内の他、道の駅風の店舗があり、地元の
特産品、書物などがそろっています。

観光に関するお問い合せは:奥琵琶湖観光協会 余呉支部 
                 
0749-86-3085

終わりに
三回に分けて、余呉町(滋賀県長浜市)の是非訪ねて頂きたい、とっても
いいところを滋賀県の専門員の先生のご案内で観てきました。

私達、滋賀県の認定ブロガーは、滋賀県教育委員会主催で9月14日に
実施される余呉町探訪の先発隊として探訪し、各人のブログから情報発
信しています。詳細はこのシリーズの表紙のページをご覧ください。

  今日もご訪問下さいましてありがとうございました

 

 


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Kennyの歴史探訪取材日記:余呉湖から高時川上流域-02

2013-09-02 17:43:43 | ブロガー:滋賀県の企画

余呉湖周辺から高時川上流域
  を訪ねて
 滋賀県長浜市余呉町
           第2
(全3部)、余呉湖

今日はこの町の宝、余呉湖。この鏡面のように神秘的で
美しい湖が、ええー、ダム湖になったって! のお話です。


 
周囲6Kmの余呉湖、元々は流れ入る川も出て行く川もはなかった湖
                         (2007年10月撮影)


 余呉湖と琵琶湖は繋がっていなんですよ  約50mの標高差があります
               (2011年11月 横山岳 1132m から撮影)

余呉湖:
地元出身なので、以下全文Kenny独自の解説です。すごい、流石地元!
私が汽車(当時は電気機関車が客車を引っ張っていたSLとちゃいまっせー、私
もうちょっと若い爺です
で高校に通学時、余呉湖の水が空っぽに干上が
った時がありました。社会
人になってからですが、何の為に水が無く
なったのかを理解しました。 余呉湖をダム化の工事だったのです。


  2007年10月 撮影 その日は晴天でもあり湖面がこんなに綺麗でした

この湖には川はなかった
この湖周辺は標高132m、琵琶湖と同じ陥没湖ですが 、元々川が全
くない、それでも
周囲の山から また湧き水もあるのかな? 本当に透
明な、凪いだ時は、湖面が鏡のような本当にきれいな湖(鏡湖)でした。

古い湖
北の端には3000年前の埋没林を地元の確か中学生が見つけました。
頂いた資料では縄文時代の土器や、6000年、8000年前の地層が
二層もあるそうで、兎に角随分なんども水没を繰り返してできた水湖
です。

 
       ここで話題の余呉湖、および周辺の絵図   拡大してご覧いただけます
                                                                          
  (写真をクリックしてください)

そして今の余呉湖
川はなかったと書きましたが、実は慶長年間に余呉湖の水位を調整
して農地を守る川を掘りました。 江土川です。その川は今も余呉湖
から外へ流れています。

 
                                江土川

人工河川を作る、美しい湖をダムにする
上の江土川についで、昭和に入り余呉川から分水して余呉湖まで人工
の川を作っています。これは上流氾濫の治水対策事業でした。これで
余呉湖も入る、出る川のある湖となりました。 ところが昭和30年代に
入り湖北平野一帯の灌漑用水として余呉湖のダム化が実行されました。


水草が湖面に浮かぶ今の余呉湖 上に掲げた2007年の写真と見比べると・・
        (その日は曇天でもあり、写真の写りとしてはちょっと不利ですが)


その結果、今は
勿論湖岸から眺める景色は今も美しさを保っていますが、残念な
がら水質は少し落ちていますし、水草も繁殖しています。琵琶湖から
水をポンプで汲上げている影響が大と思います。湖の魚も琵琶湖の
ブラックバス、ブルーギルなどが汲み上げる水に混じって入り込み、
本来の魚、わかさぎ等の保護に尽力されています。


               冬にはこの筏でわかさぎ釣りが盛んです



                     資質保持装置

しかし、ちゃんと手は打たれています
特に水質の管理には力を入れておられます。設備の難しい用語は
「深層曝気装置」といいます(上の図)。 解説は省略して平たく「金魚
鉢のブクブク」と云って大きくは外れていない
のではと思います(?)

ん? あかん、ちゃんと解説しろってですか? ではN兄貴より・・

                          
                        この写真をクリックして下さい
               

 
       この人工島に設置            湖岸の管理棟

現在の余呉湖の役目、水瓶:なぜダムにする必要があるの?
ダムとしての重要な機能です。 余呉湖、入る川が一本あると言って
もダムとなれば水量が足りません。そこで琵琶湖から汲上げて、そ
の水を湖北地区の川(高時川)に放流して地元の水資源として供給
しています。昔、餅の井落としと云う水争いがありました。この放流
で高時川の水量が豊富になり、その騒動は終了しました。

      餅の井落としの私の過去のブログは ここを

取水、高時川への放流の様子を写真で
残念ながら見学の日は水の補充が必要なく、稼働していませんでした。

      
   飯浦送水隧道吹き出し口  約50mの高度差を汲みあげています


           余呉湖放水隧道入り口


   放水隧道出口 余呉湖からの放水が余呉川に合流

そうか、そう言うことだったんだ・・
川の下流域で水争いにまで発展する水不足があり、その川への導入
川を新設して補給するためのダムでした。実は余呉川は逆に下流で
水が溢れて毎年困っ
ていました。今の西野水道、歴史的には「近江
青の洞門」が琵琶湖へ水を放つ為に西野集落の僧によって掘ら
れたという史実があります。


     余呉湖からの水はこの余呉川で合流  そして高時川へも供給され
  (ダムと同時に新設の水門から先は正面の山のトンネルを通って下流へ)


余呉湖の北から西側(湖の半分)を歩き、南端に。こんな話も・・


                      国民宿舎 余呉湖荘  湖畔の宿です

余呉湖の南端にあります。余呉駅は北側です。この庭先から古戦場
賤ヶ岳(420m)の登山も楽しめます。一泊旅行にいいですね。他に
も余呉ウッディーパルや民宿が沢山あります。青色の県のバスが待
ってくれています。湖の西側以外はこのバスも通れます。

(他のブロガーの記事を見て)、知りました。この余呉湖荘は9月末を
持って営業を終えるようです。ご利用の説はご確認ください。何度も
利用させて頂きました。残念だなー (-_-);;


                               賤ヶ岳登山道口 山頂まで1.5km

      今日もご覧くださいましてありがとうございました

                               ********

                             次は最終、第3部に続きます
                           神社、古刹、祭、食文化の紹介です
                               ご訪問頂けば嬉しいです
                               (ブログ管理者:Kenny)

 


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