街道をにらむ山城
=滋賀県の学芸員さんと歩く星ケ崎城址=
このお城、自宅からほんの10分の山に:
こんな近くに山城(山の頂きにある城)が! やっぱり滋賀県
には1300以上のお城があったんだと実感します。星ケ崎城
は大変重要なお城だったそうです。
(この日記の掲載:5月20-5月26日)
道の駅「かがみの里」駐車場から見る星ケ城のある山
星ケ崎城の役目:本社と支店との関係とでも言えばいいのかな?
六角、信長、秀吉など戦国大名、大名級が支配する拠点(六角な
ら安土の観音寺城、信長は安土城、秀吉は大坂城)に属して街道
の監視の役割を果たす部類のお城・・。と言うことは支店に相当
するお城のようです。支城とか番手城と言います。(支店というの
はKennyの勝手な表現です)
野洲市の隣り蒲生郡竜王町、私の自宅から車で10分、8号線沿
いの道の駅、「竜王かがみの里」の前にある標高200mの山、
星ケ峰にその城はあります。
駐車場から星ケ峰山頂に向かう見学者
監視の役目:城にはこんな分類があるんやそうです
城は大まかにこんな分類が出来ると主催者の学芸員さんのお話し
です。それは戦国大名級の勢力が領域を支配するための城が一
つ、もう一つの分類はその大名に属して領域に築城して主に沿線
街道を監視する城です。
そう言えばお城はその殆んどが街道に面して築城されていますね。
今まで見て来た(このブログでも取り上げた)、多喜山城(栗
東)横山城(長浜)、小堤城山城(野洲)、三雲城(湖南)など
はす全てがそうです。「街道をにらむ」城です。
今回の見学会:
「近江の城郭 六角VS織田」、城郭遺跡を探訪する連続講座です。
主催は滋賀県教育委員会(担当:文化財保護課城郭調査担当と
滋賀県立安土城考古博物館で今回が最終回でした。講座は先ず
県の学芸員さんの見学前の講義、そしてその後城址見学です。
表題の講座では6箇所を訪ねる企画です。今までに伊庭城址
(能登川町)、目加田城址(愛荘町)、瓶割山城遺跡(近江八
幡市)、大森城遺跡(東近江市大森町)、佐生城址遺跡(東近
江市五個荘)、そして今回の星ケ崎城址(蒲生郡竜王町)と昨年
7月から順に見学して来ました。
滋賀県(近江)には1300以上のお城が:
これはもうよく知られたことです。都が近く、日本の東西(南北も)を結ぶ
街道の多くが近江を通過する。「近江を征するものは天下を征す」、
今回頂いたレジュメにある趣旨です。
しっかりと残る主郭の石垣
横長の面を持つ石を使った野面積み
今日の星ケ崎城址:
鏡山の北東、星ケ峰にあります。眼下は東山道(中山道)です。
佐々木氏の流れを汲む鏡氏の居城とされていますが詳細はよく分
からないそうです。城の主郭は20mx35mの周囲を石垣が廻
る長方形で、南面には虎口があるそうですが素人の私にはちょっ
とわからないです。石垣はしっかりと残っていますが、他の土塁
や堀切などの残存状態はよくないようです。
星ケ崎古墳
展望はよくて安土の観音寺城、西は三上山(残念ながら三上山は樹
木があり見えませんでした)、北は水茎岡山城、琵琶湖が。南は石部、
三雲へ至る街道が一望できる位置です。道の駅の駐車場から約20
分、よく整備された山道を散策して城址に辿れます。途中には星ケ
崎古墳、西光寺址、重要文化財の石灯篭や宝匡印塔(ほうきょうい
んとう)などがあります。
正面の小高い山に水茎岡山城、琵琶湖
石灯篭 宝匡印塔
こんなにもお城の多い環境が:
日本史には興味がありいずれはと思っていましたが、お城には特
に興味があった訳ではでもない私がいつの間にか城址歩きをして
おります。思いもよらぬ事でしたが、このお城のお話しをお聞き
する事によって自然と日本史を(特に私の好きな戦国時代)学ぶ
ことに繋がっていました。
当日、準備に忙しい学芸員さん
滋賀県では城郭の研究が盛んに行われており幸いにもこのように
県の学芸員さんが私達の強い味方(先生)として導いてください
ます。
さしたる興味のなかった者にも今は何を差し置いてもお城と聞け
ば参加したいと。その上知らなかった事を知る喜びをありがたい
ことと感謝しております。「淡海の城友の会」に入会して本当
に良かったと思います。
今日もご覧下さいましてありがとうございました
説明文を読み、色々昔の様子を想像して写真を拝見しました。
健康にも良いし、こちらにも同じ趣味のお仲間がたくさんおられるKennyさん、セミナー参加で知識も増やされて楽しみですね。
手軽に行けそうな場所にあるようですね。
ここなら、比較的楽にアクセスできう・・・
ちょっとしたハイキングで眺めにいける感じです。私には手ごろな感じ。リストに追加!
さて、淡海の城友の会に入会のEメールを送ったら、城郭調査事務所から早速、OKのご返事を最新号のpdfファイル付でいただきました。機会を増やすためにと思い、手続きしました。
週末28日の案内メールも続いていただいたのですが、所要(法事)と重なり見送りせざるを得ません。