今年の夏は金魚と飛行機の映画を観ました。
奇しくも仲の悪そうな二人の監督(^_^;の2作品です。
【崖の上のポニョ】
『ポニョ』は公開当初に『トトロ派』と『もののけ派』とで賛否両論だとかメディアで観てしまったため、そういった先入観もあったのかもしれませんが、正直『親子して終わったな』と感じました。
例のプロデューサーが『今度は子供が喜ぶ映画を』といったから作ったのか、本当に作りたかったから作ったのか、定かではありませんが、話がシンプルなのはともかく、どうにも最後が盛り上がっておらず劇場のちっちゃい子たちも「きょとん」としてた様子。
『トトロ』のメイが見つかったときや、『魔女宅』のあの「がんばれ」コールの後のトンボ救出なんかの大団円的な盛り上がりがなかった。
『トトロ』での夜中にタネが芽を出して一気に巨木になる、あのシーンみたいに泣ける部分が無かった。
リサとソースケ達、親子の関係は非常に観ていて微笑ましいものなのですが、俺が古い人間なためか、どうにも名前で呼び合う親子って違和感がある。
なんかペット感覚で子育てしているような、、、子は親を敬うべきだし、親は子に敬われるべく行動すべき、と思うわけです。
呼び方だけでそんな風に感じるのはおかしいかもしれないが。
どうもクレヨンしんちゃん世代へのサービス的に感じてしまう。
また、リサの運転荒いのもね、宮崎さんらしいといえばそうなんだろうけど、、、
暴風雨の中、単に家に早く帰りたいだけであんな無茶するのはどうかと。子供乗せてんだし。
どうしてもそうしなくちゃいけない、というストーリー展開ならば盛り上がる要素ではあるんだけど。
いろいろと???な映画でした。
【スカイ・クロラ】
原作読んでません。
実は『ポニョ』を観てあまりに落胆したため、同日に続けて『スカイ・クロラ』を観ようかと思ったんですが、さすがにそれだとどっちも印象に残らなくなりそうで、日を改めました。(もともと絶対観るつもりではいたのですが)
結論としては非常に好みです。
暗い、淡々、飛行機、という点で『オネアミス』に通じるものがあるのも理由のひとつかも。
あっちの飛行機もプッシャー式だしね。
(ジブリ作品でも『トトロ』の次に『紅の豚』が好きだしね。やっぱり飛行機はいいです。)
押井作品は一通り観てますが、徐々にいわゆる押井色は弱くなっていると感じる。
そこが逆に要所要所で非常に効果的に『押井!』と唸らせる演出を生み出しているとも思いました。
なので普通の人が観てもいいとは思うけど、正直なところ上記のように『暗い、淡々』なのでこっちもやっぱり終わったときに『きょとん』とした人が多かった。(^_^;
確かに説明不足な部分が多いです。ショーとしての戦争とか、キルドレとか、予告編を観てたからどうにか理解出来たけど、嫁さんは『話を理解するのに頭を使いすぎて話に置いていかれた。』と云ってました。(&嫁さんは暗い話は苦手です。)
んー、やっぱり押井作品は普通の人には厳しいと思う。
『イノセンス』に続いてやっぱりコアな層にしか響かないと思う。
たぶん、泣いてたのは俺だけだ。。。
泣いちったのは、水素が撃とうとする拳銃を水素の手ごと握り、撃鉄を指で押さえながら、、、ってとこと、『君は生きろ』の後の出撃シーンと、『いつも通る道だからって景色は同じじゃない』からの対ティーチャーのシーン。
手を握るとこは『パト2』のラストシーンには及ばないまでもなんか来ちゃうとこです。
(『パト2』ラストシーンは手を握るというよりは愛撫に近い、、艶かしいぞくっとするシーンです。すごくエロい。)
映像的には飛行機が非常によかったです。
あの、プロペラ機特有の、時として重いけど、ジェット機ほど直線的でなく、トリッキーで優雅な動きがすばらしかった。
あと、カメラワーク。
空戦は当然CGなんだけど、カメラも飛行機から撮っている目線なので、微妙に揺れるし、急上昇する主人公機から若干遅れたりする。だからすごく自然でCG臭くなくてよかった。
優一を加瀬亮、水素を菊地凛子、土岐野を谷原章介、と主要キャラを俳優さんがやってますが、予告を観た時の心配は無駄に終わりました。意外によかった。
とくに土岐野はいい声でした。ちょっと少年っぽくないのでキルドレとしてはどうなの?ってところはありますが。
優一のぼそぼそっとしたのらりくらりな声もあの性格をよく表しています。
これもまた『オネアミス』のシロツグby森本レオに通じるものあり?
原作読みたくなりました。というか、読みます。
おそらく雪風同様に原作ファンの人は多少は物言いあるかとは思いますんでそこらへんも気になるし、水素とティーチャーの出会い、とか映画で描かれなかった部分が非常に気になります。(鼻息荒い)
で、また悩ましいのが原作が3種類(ハードカバー、ノベルズ、文庫本)発刊されていること。
ハードカバーは高いけど空の装丁がきれい、ノベルズは鶴田さんの表紙、文庫本は映画版のキャラが表紙、とどれも魅力的、、、
そうそう、パンフとあわせて、設定資料集も劇場で衝動買いしました。
貪るように読みふけりました。(いろいろと面白い話があって楽しい。空を描くためのソフトが自然界シミュレートしすぎちゃって結局想い通りの色になる様にあとからエフェクトかけたとか、ティーチャーの乗機のスカイリィは男根がイメージだとか)
ロストック社のロゴ入りフライトジャケットがあったら、確実に買ってた。
えらいハマリようです。(^_^;
『オネアミス』とか『人狼』、『攻殻機動隊』みたいな話が好きな人にはお薦めです。(『人狼』ほどは暗くないです)
奇しくも仲の悪そうな二人の監督(^_^;の2作品です。
【崖の上のポニョ】
『ポニョ』は公開当初に『トトロ派』と『もののけ派』とで賛否両論だとかメディアで観てしまったため、そういった先入観もあったのかもしれませんが、正直『親子して終わったな』と感じました。
例のプロデューサーが『今度は子供が喜ぶ映画を』といったから作ったのか、本当に作りたかったから作ったのか、定かではありませんが、話がシンプルなのはともかく、どうにも最後が盛り上がっておらず劇場のちっちゃい子たちも「きょとん」としてた様子。
『トトロ』のメイが見つかったときや、『魔女宅』のあの「がんばれ」コールの後のトンボ救出なんかの大団円的な盛り上がりがなかった。
『トトロ』での夜中にタネが芽を出して一気に巨木になる、あのシーンみたいに泣ける部分が無かった。
リサとソースケ達、親子の関係は非常に観ていて微笑ましいものなのですが、俺が古い人間なためか、どうにも名前で呼び合う親子って違和感がある。
なんかペット感覚で子育てしているような、、、子は親を敬うべきだし、親は子に敬われるべく行動すべき、と思うわけです。
呼び方だけでそんな風に感じるのはおかしいかもしれないが。
どうもクレヨンしんちゃん世代へのサービス的に感じてしまう。
また、リサの運転荒いのもね、宮崎さんらしいといえばそうなんだろうけど、、、
暴風雨の中、単に家に早く帰りたいだけであんな無茶するのはどうかと。子供乗せてんだし。
どうしてもそうしなくちゃいけない、というストーリー展開ならば盛り上がる要素ではあるんだけど。
いろいろと???な映画でした。
【スカイ・クロラ】
原作読んでません。
実は『ポニョ』を観てあまりに落胆したため、同日に続けて『スカイ・クロラ』を観ようかと思ったんですが、さすがにそれだとどっちも印象に残らなくなりそうで、日を改めました。(もともと絶対観るつもりではいたのですが)
結論としては非常に好みです。
暗い、淡々、飛行機、という点で『オネアミス』に通じるものがあるのも理由のひとつかも。
あっちの飛行機もプッシャー式だしね。
(ジブリ作品でも『トトロ』の次に『紅の豚』が好きだしね。やっぱり飛行機はいいです。)
押井作品は一通り観てますが、徐々にいわゆる押井色は弱くなっていると感じる。
そこが逆に要所要所で非常に効果的に『押井!』と唸らせる演出を生み出しているとも思いました。
なので普通の人が観てもいいとは思うけど、正直なところ上記のように『暗い、淡々』なのでこっちもやっぱり終わったときに『きょとん』とした人が多かった。(^_^;
確かに説明不足な部分が多いです。ショーとしての戦争とか、キルドレとか、予告編を観てたからどうにか理解出来たけど、嫁さんは『話を理解するのに頭を使いすぎて話に置いていかれた。』と云ってました。(&嫁さんは暗い話は苦手です。)
んー、やっぱり押井作品は普通の人には厳しいと思う。
『イノセンス』に続いてやっぱりコアな層にしか響かないと思う。
たぶん、泣いてたのは俺だけだ。。。
泣いちったのは、水素が撃とうとする拳銃を水素の手ごと握り、撃鉄を指で押さえながら、、、ってとこと、『君は生きろ』の後の出撃シーンと、『いつも通る道だからって景色は同じじゃない』からの対ティーチャーのシーン。
手を握るとこは『パト2』のラストシーンには及ばないまでもなんか来ちゃうとこです。
(『パト2』ラストシーンは手を握るというよりは愛撫に近い、、艶かしいぞくっとするシーンです。すごくエロい。)
映像的には飛行機が非常によかったです。
あの、プロペラ機特有の、時として重いけど、ジェット機ほど直線的でなく、トリッキーで優雅な動きがすばらしかった。
あと、カメラワーク。
空戦は当然CGなんだけど、カメラも飛行機から撮っている目線なので、微妙に揺れるし、急上昇する主人公機から若干遅れたりする。だからすごく自然でCG臭くなくてよかった。
優一を加瀬亮、水素を菊地凛子、土岐野を谷原章介、と主要キャラを俳優さんがやってますが、予告を観た時の心配は無駄に終わりました。意外によかった。
とくに土岐野はいい声でした。ちょっと少年っぽくないのでキルドレとしてはどうなの?ってところはありますが。
優一のぼそぼそっとしたのらりくらりな声もあの性格をよく表しています。
これもまた『オネアミス』のシロツグby森本レオに通じるものあり?
原作読みたくなりました。というか、読みます。
おそらく雪風同様に原作ファンの人は多少は物言いあるかとは思いますんでそこらへんも気になるし、水素とティーチャーの出会い、とか映画で描かれなかった部分が非常に気になります。(鼻息荒い)
で、また悩ましいのが原作が3種類(ハードカバー、ノベルズ、文庫本)発刊されていること。
ハードカバーは高いけど空の装丁がきれい、ノベルズは鶴田さんの表紙、文庫本は映画版のキャラが表紙、とどれも魅力的、、、
そうそう、パンフとあわせて、設定資料集も劇場で衝動買いしました。
貪るように読みふけりました。(いろいろと面白い話があって楽しい。空を描くためのソフトが自然界シミュレートしすぎちゃって結局想い通りの色になる様にあとからエフェクトかけたとか、ティーチャーの乗機のスカイリィは男根がイメージだとか)
ロストック社のロゴ入りフライトジャケットがあったら、確実に買ってた。
えらいハマリようです。(^_^;
『オネアミス』とか『人狼』、『攻殻機動隊』みたいな話が好きな人にはお薦めです。(『人狼』ほどは暗くないです)