ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ダビドサナエ 2024<4月>

2024-04-30 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<4.28>

産卵始まる

ヤマサナエの羽化撮影後は上流に向かってダビドサナエの産卵狙い。生殖活動が始まっているか微妙な時期です。
正午を過ぎて産卵を6回見ました。飛来は4♀のようで、動きが激しく最長30秒、大半は数秒で姿を消します。
産卵開始から間もない様子で、あるいはこの日が初日であったのかも。卵は写せていません。

12時15分頃 鮮やかな黄色の若い♀の産卵 15秒で姿を消す


約15分後 多分同じ♀が30秒間産卵




道を挟んだ林縁に止まって産卵終了


12時45分頃 次の♀が飛来して枯葉の上で30秒間産卵 


14時を過ぎて漸く姿を見せた♂

2024.4.28 神奈川県

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ヒメクロサナエ 2024<4月②>

2024-04-24 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<4.21>

定位から

昨日撮影したヒメクロサナの羽化は殻から脱出後でしたが、何時もの撮り難い場所よりポジションが良好でした。
当たり年でピークを過ぎた可能性もあり、連日、同じ渓流に行きました。昨日よりも2℃程低く正午で20℃。
薄日が射すものの気温が上がらず、10時半になってから♂の羽化を発見。しかし、昨日と同じ進行段階でした。
一ついれば付近を探すのが鉄則。せめて休止から撮りたいものです。好運にも定位した個体が目に止まりました。

10時35分頃 ♀羽化 定位


斜面の不安定な枯葉に掴まっている 上の枯葉にも羽化殻


10時50分 裂開




10時54分 翅を抜く


10時57分 後肢が抜ける 裂開から休止まで約7分間 休止期も約7分間


11時4分 脱出開始 完了まで時間がかかり8分を要した














11時15分頃


11時35分頃


12時5分頃 定位から1時間半 飛立ちの約10分前 これにて移動


昨日より1時間遅れで最初に見つけた♂。これがいて同じ斜面の近くにいた定位の個体の発見に繋がりました。

10時30分頃 ♂羽化




10時50分頃


11時15分頃 開翅 なかなか飛ばす30分後に飛立ち


飛立ち後の着地 羽化場所の近くに一旦止まることが多い


定位からの♀の開翅を待っていると、現地で合流の知人が手招きしてくれたので見に行くと面白いシーンに遭遇。
例年、羽化をよく見るポイントですが、冒頭の♀を撮影していた11時頃に定位した模様です。

12時10分頃 同じ杉の枯れ枝で2頭が羽化 上♀ 下♀ 進行状況は2頭ほぼ同じ


12時23分 ♂が先に開翅


12時34分 ♀も開翅 ♂は上に這い上がって移動 飛立ちは♂40分、♀47分

2024.4.21 東京都

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ヒメクロサナエ 2024<4月①>

2024-04-22 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<4.20>

季節は進む

ムカシトンボの羽化が遅れ気味と言っているうちに、終わってしまった様子です。どう見ても少ない年でした。
季節は進み、例年どおりにヒメクロサナエの羽化が始まりました。東京は夏日になり、渓流は22℃で推移。
到着時には早くも1♂が羽化中でした。殻から出た直後で少々の出遅れ。この日は2♂、1♀を目撃しました。

9時35分頃 ♂羽化 日射しが強く早い時間に羽化が始まる




9時40分頃




9時50分頃


10時25分頃


10時55分頃 開翅して殻から離れる


最初の♂をひとまず撮って上流に向かい、数10m程先で次を見つけましたが、これも殻から抜けた後でした。

10時頃 ♂羽化 最初の♂とほぼ同じ段階でタイミング悪し 




10時5分頃




10時35分頃 飛立ちは11時15分で最初の♂から20分遅れ


正午を過ぎて、ノーマークであった対岸の崖で飛立ち間近の♀が羽化していました。多分この日最後の羽化です。

12時25分頃 ♀羽化




12時28分 開翅とほぼ同時に飛立つ

2024.4.20 東京都

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ダビドサナエ 2023<5月②>

2023-05-05 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.2>

同時産卵

昨日、交尾を3回目撃してダビドサナエの♀が産卵中に捕捉されるパターンを概ね把握し早速狙いに行きました。
ところが、何故か♂の活性がなく捕捉の目撃がありませんでした。前日より1℃程高く19から20℃で推移。

産卵回数も少なく、最初の♀は正午から1時間半待ち。その後約20分して次の♀と同時に2♀が飛来しました。
一時、近くで3♀が産卵する滅多にない場面に遭遇。3つは無理としても2♀がファインダーに入りました。

13時55分頃 2♀の産卵 入り乱れて個体の識別が不能で産卵時間は不明 1♀はすぐに見失った


上の♀

下の♀


♂を警戒してか10秒程で姿を消す♀が多いなかで、約40秒の産卵後、付近の林縁で休止した♀です。



産卵後休止


小移動して約4分後に樹上に飛んだ


たまに樹上から降りてくる♂ 前日の半分も見ない


午前の別ポイント。トラブルの原因は不明ながら腹部の曲がった♀が飛来しました。果たして放卵できるか。







放卵を確認




1分近く産卵して休止


隣接する澱みの石にヤマサナエのヤゴが上陸。定位しましたが小虫に絡まれて羽化せず、またも時間の浪費でした。
当地の羽化のピークは数日前の様子。林縁では鮮やかな黄色の未成熟がちらほら見られました。

<ヤマサナエ> 羽化殻の横に上陸するヤゴ


羽化殻の上で定位 羽化間違いなしと、しばらく待機するも小虫が何度もまとわりついて中止


未成熟 ♀


未成熟 ♂

2023.5.2 神奈川県

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ダビドサナエ 2023<5月①>

2023-05-03 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.1>

鮮やかな黄色

ダビドサナエの生殖活動が始まる頃です。やや早い気もしましたが、交尾の目撃は初期に多いので例年の小川に。
正午から14時半にかけて、過去に経験のない9回もの産卵を確認。3♀が♂に捕捉されて交尾態になりました。
この日はいやにタイミングよく♂が飛来。捕捉されるケースを除き産卵時間は50秒前後が多く長くて1分間です。
個体差はあるものの♀の鮮やかな黄色の体色が最も魅力的な時期。快晴で気温は18から19℃で推移。

正午ジャストに飛来した最初の♀



卵が写し込めるかは運次第


次の産卵は13時20分頃で50分頃までに集中して5回 14時台は2回






♂の接近を察して静止した♀ この後捕捉されて交尾態になった 交尾態は樹上に飛ぶ










♂ 時々降りてきても数秒で樹上に飛ぶ


2♀が捕捉されたポイントには頻繁に姿を見せて2♂が同時に静止 争うことはないが1秒で飛ぶ

2023.5.1 神奈川県

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