<10.2>
縄張り飛翔
10月に突入してシーズンも終盤を迎えました。台風一過の昨日、関東は真夏日になり相変わらずの異常気象です。
一日待ってカトリヤンマと迷いつつ多摩のミルンヤンマを選択。最高気温は27℃、現地は22℃で推移。
探雌の♂を探していると縄張り飛翔が見られました。狭い範囲をホバリングを交えて飛ぶので絶好の撮影チャンス。
このシーンに出会えるのは年に一度あるかどうか。数分間飛びましたが、停止は一瞬でピント合わせに苦労します。
♂ 飛翔 縄張り行動
♂ 飛翔 探雌行動
産卵の目撃は♂が飛ぶ前の正午頃の1♀のみ。一瞬で飛びました。午後も飛来しましたが、産卵は見つけられず。
♀ 産卵
2018.10.2 東京都
<9.9>
一か八か
昨日はミルンヤンマ3♀の静止を見て、産卵はすれ違い。こういう時は続けて行くことが得策、出直しました。
天候はあまり変わらず、風が強くても湿度は高めで気温27℃。この日も3♀を目撃し、産卵撮影ができました。
9時半に到着して、すでに産卵中の♀を発見。死角になる場所で、すっかり落着いていて接近しても逃げません。
しかし、シダの枯葉に隠れて頭しか見えない状態です。さて、どうするか。
♀ 産卵
約30分経過、飛ぶのは覚悟して一か八か左の枯葉を引上げました。結果は、産卵に集中して動じず、成功です。
遮蔽物がなくても、発見時から約1時間産卵が続きました。こういう個体に出会うと探す苦労を忘れさせます。
約50分経過 一旦小飛行して方向転換
1分程すると回転して再び元の向きに 落着きがなくなり産卵の終わりが近い様子
10時半頃、産卵を終了して飛立ち、再び降りてきましたが、一瞬で飛んで姿を消しました。
正午になる頃、ふらふら飛んできた♀が対岸の低い枝に止まりました。見えない所で産卵していたようです。
♀ 静止
11時頃、林縁で休止の♀を発見。記憶のある枝です。昨日のコシボソヤンマと全く同じ場所に止まっていました。
♀ 静止
<コシボソヤンマ> ♂ 静止 前日の撮影
コシボソヤンマは午前中から探雌する♂を目撃、11時45分頃、産卵中の♀を驚かせて樹上に飛ばれました。
数分後、強風を避けてさらに高い枝に移動、産卵の再開なく飛び去りました。産卵はしばらく見られる気配です。
<コシボソヤンマ> ♀ 静止
2018.9.9 神奈川県
<9.8>
止まりばかり
この日はミルンヤンマの産卵目撃がなく、静止ばかリ。今季は個体数が多いのか8月からよく目につきます。
目撃の3♀はいずれも産卵後のようで悔やまれます。産卵は午前中に終わる様子で、探雌行動は全く見ません。
10時頃、樹上の♂を発見、約50分後に見に行くと同じ木に♀が静止。飛来の♀に♂は気付かなかったのか。
同じ木に2頭 右下♂ 左上♀
♂ 静止 右の個体
11時40分頃 一旦飛立って、おそらく同じ♂がさらに高い枝に止まる
♀ 静止 左の個体
11時50分頃、産卵していた♀に気付かず、飛ばしました。産卵再開には微妙な高さ、5分後に飛び行方不明。
♀ 静止
♀ 静止 12時40分頃 暗い林縁で休止していた個体
♂ 静止 13時40分頃 同じ一角に飛来して休止した個体
2018.9.8 神奈川県
<8.27>
追跡
猛暑日の連続で、ミルンヤンマが産卵するか不安ですが、朝方に賭けました。先週行った日は姿を見ていません。
1♂、1♀を撮影して、気温が上がった14時前に退散。最高気温35℃、谷の中でも30℃に達しました。
9時40分頃、産卵場所を探して下流から遡上する♀を発見。産卵を開始するも、落着く気配なく近寄れません。
約2分間後に飛んで、すぐ上の枝で休止。この♀を追跡することにしました。
♀ 産卵
♀ 静止
約3分後、腹部の屈伸を始めました。産卵に飛立つ前によく見る行動です。珍しく40秒近く続きました。
3分半程の休止で飛び立ち、約2分間、崖沿いに転々と移動して産卵場所を探しているようでした。
結局、最初に産卵した朽木に戻りましたが、30秒程で飛んで下流に向かいます。
♀ 産卵
後を追うと朽木に着地してやや落着きました。それでも産卵時間は約2分間。
産卵を中断してすぐ上の枝に止まったので再開を待ちましたが、数分後、奥の枝に移動して産卵終了でした。
♀ 静止
移動後
落着いて産卵するには時期が早いようです。午後も産卵する♀がいましたが、気付く前に飛ばれ消えました。
高い崖の枝にぶら下がる♂
2018.8.27 神奈川県
<8.16>
産卵始まる
コシボソヤンマの産卵撮影に行って、最初の目撃は谷最奥部の枝のミルンヤンマ♀。撮る前に飛ばれました。
産卵を期待して1時間程待ちましたが現われず。見回ってから11時半頃戻ると、間の悪いことに産卵中でした。
落着かず、姿を確認することさえ困難な橋の下の暗闇に入り込み、手探り状態で撮影しているうちに見失います。
しばらくして出てきましたが、猛スピードで飛び去って戻りませんでした。
♀ 産卵
15時前、下流のカエデの葉の下にいた♀を発見。寄った途端に飛ばれました。先程の♀かもしれません。
♀ 静止
13時半頃、当地ではあまり見ない♂がシダに止まっていました。15時半に帰るまでそのままでした。
♂ 静止
2018.8.16 神奈川県
<8.18>
待ちぼうけ
2日後、谷に入った途端に足元からミルンヤンマの♀が飛び出しました。産卵していたようですが、戻りません。
谷の気温は外より4℃位低く、この時期でも23℃に届かない状況です。いくら待っても♀は現われませんでした。
13時45分頃、目の前に♂が飛来して静止。今年は数が多いのか、連続して♂を見るのは珍しいことです。
前回と同様、15時半に帰る時も休止したままでした。今のところ、探雌行動は見られません。
♂ 静止
ふと頭上を見上げると、高い梢に♀が止まっていました。産卵する気配は全くありません。
♀ 静止
2018.8.18 神奈川県