<6.1>
昨年の挽回
昨年のオオトラフトンボの羽化は、気温が高い日に行って早い時間に終わってしまい、成果がありませんでした。
今年は多数の羽化殻を目撃していた草叢に直行し、定位したヤゴを発見しました。刺激しないようしばらく放置。
これで昨年の挽回ができそうです。9時半頃、近くで数頭が羽化中でした。標高の高い当地の気温は17℃。
♂ 羽化
♂ 羽化 別個体
近くに休止期の♂がいましたが、見回る順番が後回しになってしまい、発見した途端に脱出しました。
脱出直後
脱出から約12分後
脱出から約50分後
♀ 羽化
上に移動して飛立ちの準備
冒頭の定位していたヤゴの羽化は10時を過ぎて無事に始まりましたが、次回掲載することにします。
11時10分頃、場所を変えて、翅が伸びた数頭を見ていると休止期の♂がいました。最後の羽化と思われます。
♂ 羽化 休止
脱出
後肢を支えにして抜ける 約13秒間で完了
脱出直後
脱出から約6分後
脱出から約9分後
脱出から約30分後
脱出から約1時間半後、12時45分頃に開翅
飛立ち寸前 風が強くなり開翅から約14分後
2021.6.1 群馬県
<5.28>
飛び回る
4日前に山梨で空振りしたオオトラフトンボ、せめて♂だけでもと思い長野の溜池に行きました。気温27℃。
6年前に撮影している池では常時3♂が飛び回っていました。♀の飛来はなく、結局、♂の飛翔撮影に終始。
池の中央を飛ぶのが通例ですが、ここでは池端近くでも飛び、強い風が吹くと一瞬のホバリングが見られました。
♂ 飛翔
2021.5.28 長野県
<6.29>
沖合ばかり
天気と日程が合わず1週間以上足止めされ、梅雨の晴れ間を狙って北関東のオオトラフトンボの撮影です。
交尾態飛翔2対と産卵飛翔2♀を遠く目撃する等活況でしたが、卵塊造りに遭遇できず、心残りの遠征でした。
♀待ちの間、♂の飛翔を撮影しました。探雌して岸辺に近付く時以外は沖合を飛ぶので、相変わらず撮り難い。
♂ 飛翔
午後、やや強い風が吹いて縄張り♂のホバリングが見られました。老熟して黒化が進んだ個体です。
卵塊造りは空振りでも、皮肉なことに卵塊を付けた♀が沖合に現われました。遠すぎて撮れたのはシルエットです。
♀ 産卵飛翔
13時過ぎ、♀が落下するようにして静止。卵塊形成時の飛翔、止まり方ではないものの一縷の望みを持って接近。
予想どおり産卵を終えた♀の休止のようで水滴を纏っています。1分程で飛び去りました。
♀ 静止
2020.6.29 群馬県
<6.3>
中途半端
オオトラフトンボの羽化撮影に遠征。到着の9時半以降に羽化を始める個体は見られず、探しているうち正午に。
気温が高く早い時間に終わってしまったようです。中途半端な撮影になりました。期待先行の厳しい結末でした。
♂ 羽化
♀ 羽化
♀ 羽化 別個体
♀ 飛立ち 別個体
草叢からヤゴが姿を見せて少しづつ移動していましたが、定位する気配はありません。羽化は翌日か。
定位しないヤゴ
2020.6.3 群馬県
<6.18>
忍耐
撮りたくても撮る機会が少ないオオトラフトンボ。毎年新たな産地探しに行きますが、殆ど空振りに終わります。
今季は羽化を撮影した湖畔に行きました。時期が合わなかったか、快晴でも♂が全く飛ばない嫌なムード。
一番の目的は卵塊造りで、♀が来そうな場所を2時間程行ったり来たり。気配がなくてもトンボ撮影は忍耐です。
11時頃、遂に現われました。どこに止まるか緊張の一瞬。草の間に姿が見えますが、風が吹くと草に隠れます。
♀ 卵塊造り 着地後44秒経過
1分23秒経過
この位置では埒が明かず、卵塊が大きくなるのを待って反対側への移動を決断。敏感で動いた途端に飛びました。
遠くには行かないので数m先に着地。前よりは撮り易い所ですが、やはり全身が見える隙間を見つけて右往左往。
2分9秒経過
2分36秒経過
約3分経過
最初の着地から3分15秒の卵塊造りでした。岸辺近くでは産卵せず、沖に向かって一直線に飛んでいきました。
♀の目撃はこれのみ。改めて周辺を見ると、この時期でも数個体が羽化していました。目撃したのは全て♀です。
♀ 羽化
♀ 羽化 別個体
クロサナエ♀が飛来して近くに止まり、珍しい組合わせになりました。
開翅
飛立ち直前
♀ 羽化直後 別個体の飛立ち
2019.6.18 群馬県