<6.10>続編
卵塊形成について
キイロサナエの間歇打水産卵には、途中で静止するパターンと全く静止せずに産卵を終えるパターンがあります。
前者の場合、静止は2回程度で静止時のみでなく飛翔時も卵塊を形成します。
今回目撃の2番目の♀の静止は2回。静止時間は1分以上でしたが、これまでの記録では通常長くて40秒です。
最初の打水以降、ホバリング中の卵塊は大きくなりませんが、静止時は十分大きくなるまで卵塊を造ります。
以下は、1回目の静止前後の状況です。
樹上で卵塊を造り始めて水面でホバリング中の卵塊 1回打水すると、ここまで大きくはなることは少ない
2回目の打水の約2分15秒後 ホバリングして卵塊形成を続行 卵塊は小さい
産卵開始から約2分半後 打水して静止する直前
静止すると直ちに卵塊を造り始める
静止時の卵塊は大きくなる この個体は通常より時間を要し、この大きさになるまで約1分間
飛立ち直後に打水
今回、最初に目撃した♀の飛翔時の卵塊形成の様子です。
飛来後、一度も静止せず2分半ホバリングして5回打水しました。打水毎に形成する卵塊が小さくなっていきます。
最初の打水直前 卵塊が大きい
打水直後の卵塊と散らばる卵
最初の打水後の卵塊形成 卵塊はやや大きい
5回目の打水直前 卵塊は見えない
5回目の打水 移動せずほぼ同じ所に打水していた
2022.6.10 埼玉県