ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヨツボシトンボ 2014<5月>

2014-05-17 | トンボ科

<5.6>

20分一本勝負

曇天でも東京西部では一時晴れ間があるとの予報です。久々に都下の公園にヨツボシトンボを見に行きました。
晴れる気配がなく、引返そうかと迷いつつ11時過ぎに到着。運よく薄日が射してきて♂が飛び始めました。
♀が飛来すると数頭の♂が出て、にわかに騒々しくなります。あっけなく交尾が成立して産卵が始まりました。
交尾した♂は付きっ切りで警護します。今までに見たことのない長いホバリングを至近距離で撮影しました。

日が射したのは20分程度、その後は姿を消しました。日中も15℃に届かず、若葉寒といわれる肌寒い日。
この天候でよく撮れたものです。撮影はタイミング次第であることを改めて実感させられました。

♀ 産卵












♂ 飛翔

♂ 飛翔 産卵警護





2014.5.6 東京都


<5.10>

前回は、静止を撮る間もなく消えてしまったので、別の所のヨツボシトンボです。

♂ 静止





2014.5.10 東京都

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クロスジギンヤンマ 2014<5月①>

2014-05-13 | クロスジギンヤンマ

<4.26>

今年の初ヤンマ

4月下旬、足柄方面のクロスジギンヤンマに行って、見たのは上空を飛ぶ2♂。4月のヤンマ撮影はこれだけ。
昨年は同時期に多数見られましたが、1週間以上遅れている様子です。春の活動の見極めは難しい。

♂ 飛翔

2014.4.26 神奈川県


<5.4>

仕切り直し


所を変えて仕切り直しです。ハラビロトンボが多産する横浜の池、クロスジギンヤンマの飛来が期待できます。
♂が飛来するより前にぴかぴかの♀が現われて産卵。移動する度にハラビロトンボに追われていました。
よい場所には出てきませんでしたが、産卵を撮って漸くヤンマのシーズンが始まりました。

♀ 産卵




ちょっと目を離した隙に♂が飛来して、あっさり連れ去られてしまいました。高く舞い上がって行方不明です。
しばらく待つとパトロールの♂が現われました。時折やや強い風が吹き、ホバリングを期待して待機しました。
いつもながらの不規則飛翔に翻弄され続けます。しかも、探雌に来るインターバルが長い。

♂ 飛翔

忍耐力が限界に達する頃、ワンチャンスのホバリングがあり、漸くヒットしました。




2014.5.4 神奈川県

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ハラビロトンボ 2014<5月>

2014-05-12 | トンボ科

<5.4>

想定外

昨年、多数のハラビロトンボを目撃した横浜の森。生殖活動の本格化にはまだ早いと思いながら行きました。
ところが、池は想定外の状況。およそ15m四方の池に50頭は下らない♂が出て、交尾態が飛回っていました。
動きが早く面白いので、休む間もなく2時間程撮り続けました。♀の争奪戦は熾烈で交尾態の静止は10秒程度。
半成熟の♂も争いに参加して交尾する個体も見られました。

交尾態 ♂は半成熟




交尾態






♀を放した♂


猛スピードで飛び回る交尾態を撮るのは一苦労でも、個体数が多いゆえヒットします。静止を撮るより効率的。

交尾態 飛翔






交尾態を襲う、縄張りの♂の様子です。

交尾態と追い回す♂


着地した交尾態に突進して♀の略奪を図る






交尾のピークは正午前でした。執拗に追い回される♀は産卵がままなりません。
午後になると、疲れ切った♀は連結されても容易には交尾に応ずることがなく、大半は拒否していました。

連結態 飛翔




連結態 交尾拒否



この状態では産卵は1分間も続けば長い方です。大概は1、2回の打水で♂に追われていました。

♀ 産卵




♂ 静止


羽化後間もない個体も見られます。しばらく羽化が続きます。

♂ 未成熟 静止


♀ 未成熟 静止

2014.5.4 神奈川県

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トラフトンボ 2014<5月>

2014-05-07 | ・トラフトンボ

<5.2>

何時行くか

房総のトラフトンボ、ホバリングと卵塊造りが目的ですが、条件が揃わないと成果なく、何時行くかが問題です。
今年は気温が高めで、5月初めの好天の日を狙って行きました。関東各地で夏日を記録して、当地は22℃位。
多数の交尾態を目撃する一方、縄張り♂は昨年の半分程度。ホバリングはあまり見られず広範囲を飛びました。

♂ 飛翔 縄張り行動










珍しく水面近くで休止する♂

卵塊造りは、午前に3回、午後に1回目撃しました。絶好の産卵日和で、発見のタイミングも上々でした。
林や草叢から沼に飛来した交尾態は、交尾を解くと大概はしばらく連結態で飛び回ります。

交尾を解いた直後




♀は水辺の樹木に止まり、3分半から4分程度で卵塊を形成して産卵に向かいます。


♀ 卵塊造り


2頭目


3頭目


4頭目




放卵を撮るため必死で追いますが、その一瞬を捉えるのは難し過ぎ。今年も撮れませんでした。

静止した交尾態

午後になると、単独で産卵に来る♀が目立ちました。縄張りの♂に捕まると、大抵は交尾態で上空に消えます。
交尾態が運よく近くの笹薮の頂上付近に着地しました。願ってもないチャンス、慎重に距離を詰めました。
風に揺られて少しずつ向きを変え、約20分間の交尾。その後、林に飛んでいきました。

交尾態







2014.5.2 千葉県

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