<5.9>
稀な遭遇
ムカシトンボの探雌飛翔を待っていると、樹冠からヒメクロサナエの♂が降りてきました。撮れたのはこれのみ。
樹上の個体は見かけても、下草で見るのは稀です。すぐ飛び去りました。
♂ 静止
2014.5.9 東京都
過去の画像です。2年前の5月中旬、当所で撮影。産卵するような動きが見られましたが、成熟前の♀です。
♀ 未成熟 静止
♀ 未成熟 飛翔
2012.5.17 東京都
3年前の5月中旬、当地の別の沢で撮影した羽化直後の♀です。
♀ 羽化直後
2011.5.14 東京都
<5.9>
稀な遭遇
ムカシトンボの探雌飛翔を待っていると、樹冠からヒメクロサナエの♂が降りてきました。撮れたのはこれのみ。
樹上の個体は見かけても、下草で見るのは稀です。すぐ飛び去りました。
♂ 静止
2014.5.9 東京都
過去の画像です。2年前の5月中旬、当所で撮影。産卵するような動きが見られましたが、成熟前の♀です。
♀ 未成熟 静止
♀ 未成熟 飛翔
2012.5.17 東京都
3年前の5月中旬、当地の別の沢で撮影した羽化直後の♀です。
♀ 羽化直後
2011.5.14 東京都
<5.17>
共食い
今季はアオヤンマの成熟が早いようで気が気でありません。1週間ぶりに行くと探雌行動が本格化していました。
飛翔を撮ることは最早困難。静止も葦原のなかが多くなります。交尾態は2回目撃して、撮影不能な位置ばかり。
物足りなさを感じて休んでいるとドラマがありました。
羽化後間もない♂がふらふら飛びました。小さな個体で腹部に窪みがあり衰弱した様子。接近しても動きません。
突如現われた♀が襲いかかり、争うまでもなく捕えられました。まずは襲われた♂です。
♂ 未成熟 静止
翅音がして2頭が縺れ合って草叢に落下しました。♂が襲われ、♀が胸部に噛みついています。
♀が未成熟♂を捕食
あっという間に頭をもぎ取り、次の瞬間に胸部を食べ始めました。翅を震わせて向きを変えながら貪り続けます。
アオヤンマ同士の共食い、♀が♂を食う厳しいシーンでした。3分弱の出来事です。
抵抗力がないことを見越し、端から捕食を狙った行動のようです。争って共食いに至ることはまずないはずです。
♀は完食せず、すぐ近くで一旦休止してから飛び去りました。捕食を終えた直後です。
♀ 静止
2014.5.17 東京都
<5.16>
残りの1種
4月下旬にオグマサナエとタベサナエの未成熟を撮影した愛知の森。生殖活動の時期を待って再び行きました。
<フタスジサナエ>
まずは、前回見ていないフタスジサナエを探します。やはりオグマサナエが縄張りする池で生息していました。
個体数は少なく、2♂、1♀の目撃。これで3種が揃いました。産卵は見逃していたかもしれません。
♂ 静止
♀ 静止
<オグマサナエ>
前回、未成熟の集合場所であった草原から数百m離れた池で数頭の♂が縄張り、大半は地面で待機していました。
♀の目撃はなし。強風が吹き抜けて、産卵する気配はありませんでした。
♂ 静止
<タベサナエ>
前回、未成熟がいた草原で1♀を確認。♂の目撃なし。付近の流れで産卵すると思いますが、見ませんでした。
♀ 静止
捕食
2014.5.16 愛知県
<5.10>
出遅れ気味
アオヤンマのシーズン到来。そろそろ未成熟個体を撮りに行こうと思いながら、やや出遅れ気味になりました。
草叢に一歩踏込んだ途端に飛ばれるのは当たり前のパターンですが、未成熟は飛んでも大概近くに止まります。
ところが、すでに動きが素早く逃げられてばかり。苦労の末、新鮮な体色と神秘的な複眼を撮影してきました。
♂ 未成熟 静止
♂ 未成熟 羽化後間もない個体
未成熟♂の複眼。アオヤンマらしく草叢の中に腹部が隠れているので頭部を撮ったのが実情です。
♂ 未成熟 静止
羽化後間もない♀の複眼です。橙黄色の翅が魅力的。この日はよく♀に出会いました。
♀ 未成熟 羽化後間もない個体
やや成熟が進んだ♀が数頭見られました。
♀ 静止
捕食
♀ 未成熟 飛翔
2014.5.10 東京都
<5.11>
目算狂う
アオヤンマの飛翔は、草叢を低く飛び摂食する未成熟個体が狙い目です。撮影は今のうち、翌日出直しました。
前日よりやや高い25℃。風もなく気象条件は良好でしたが、草原に飛来する個体が少なく目算が狂いました。
♀ 未成熟 飛翔
♂ 未成熟 静止
既に葦原に出ている♂も見られ、交尾に失敗するシーンを目撃。早めに成熟が進んでいるようです。
♂ 静止
♀ 静止 捕食
♂ 静止 捕食
高い樹上に止まった♂を撮ると、奥にもう1頭写っていました。道理で草原で見かける個体が少ないはず。
急に暑くなったわけでもなく1日の違いでこれ程状況が変わるとは、分からないものです。
♂ 静止
2014.5.11 東京都
<5.9>
拍子抜け
絶好の天候になり、ムカシトンボの撮影に行きました。昨年はレンズの選択を誤ったので万全の準備で臨みます。
ところが、ポイントは荒廃して水流も細い状態。たまに♂が遡上しても通過するのみでホバリングしません。
♀も1回通過したのみで産卵せず。本流の明るい場所に数十分間隔で飛来する♂を待って撮影し終了です。
拍子抜けの結末で無念の下山になりました。
♂ 飛翔
2014.5.9 東京都